ブックキュレーター研究者 山内志朗
私(山内志朗)が22歳で出会いたかった本
拙著『過去と和解するための哲学』の刊行を機に、私が22歳で出会いたかった本を5冊ほど。本に出会って人生が変わるということがある。若い頃出会っていれば、人生もう少し変わっていたと思う本を挙げてみた。
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起こってしまった過去は取り戻せないのになぜ心の中に過去の光景が何度もよみがえり、心を苦しめるのか。取り返せない過去と和解することは自分と仲直りすることでもある。自分を見失ってみなければ、自分と出会うこともできはしない。新海誠『君の名は。』の圧倒的影響下に筆を進めた。
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神谷美恵子はハンセン病療養施設での医療に従事した。生きがいを奪い去られること、生きがいを喪失しながら、自殺することなく、生にとどまる人々の姿を観察しながら、新しい生きがいや希望への道筋を描く。多くの人を慰め力づける永遠の名著である。
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なぜ人間の残酷さを究極まで推し進めた蛮行がこの世に起きたのか。義しい人々がこれだけ虐殺されながら、なぜ神は沈黙を続けたのか。人間とは何か、この世に人間が登場したことの意味を考えさせる名著。家族を皆殺しにされながら、希望を語るフランクルの筆は天使のように光り輝く。
ブックキュレーター
研究者 山内志朗中世哲学・倫理学の研究者。現代メディアやマンガやミイラや修験道などにも関心を持つ。山形県の山奥に生まれ、哲学を学びたくて東京に出てきた。カッコよく哲学する都会の人々への劣等感から、誰も手を出さない無名の哲学者たちに興味を持つようになった。いつの間にか、西洋中世哲学にはまり込んでしまい抜けられなくなった。些末で煩瑣で無情な哲学を見るとそこに人情を無性に探したくなる。
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