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幻色江戸ごよみ 改版
宮部 みゆき(著)
タイトルの示す通り暦をモチーフとした12の物語からなる短編集です。それぞれテイストは異なるものの江戸の文化とその中で生きる庶民の生活に焦点を当て、不思議な体験や心温まる関係を流れるように鮮やかな文体で書き切っています。重くなりがちなテーマを扱っている話もありますが、内容に比して読後感は抜群です。
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本所深川ふしぎ草紙 改版
宮部 みゆき(著)
第13回吉川英治文学新人賞受賞作です。7つの短編からなる物語は江戸で起こる七不思議をモチーフに、著者による新たな解釈で構成されたミステリー色の濃いものとなっています。怪談や殺人事件を物語の中心に据え、人のもつやさしさと怖さを時代ならではの背景をうまく使いながら、短編ごとに雰囲気を変えて描いています。
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初ものがたり 改版
宮部 みゆき(著)
6編からなる短編集で、いずれの物語も江戸の初物にちなんだ展開を見せる人情捕物長です。本所深川ふしぎ草紙に登場する岡っ引きの茂七を主人公として、そこで生きる当時の庶民にスポットを当てたミステリーのような構成になっています。時代小説に不慣れな人でもすんなりと読める一冊です。
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堪忍箱 改版
宮部 みゆき(著)
市井に生きる人々の感情によって引き起こされる物語を、丁寧に描いた8つの短篇が収録されています。一つひとつは短めの物語なのですが、内容は非常に濃いです。ミステリーと思わせてからの人情話や、逆に最後に背中がゾクッとするような展開をもってきたり、著者のテクニックが光る読み応え十分の一冊です。
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『おそろし』から始まった「三島屋変調百物語」シリーズの第4弾となる本書は、主人公・おちかを中心とした切なくも恐ろしい物語です。みやべ流「百物語」を描いた本シリーズは基本的にはホラーなのですが、それだけではなく人間の負の感情も容赦なく描いているので、読んでいると確実に心を揺さぶられることでしょう。
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