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惹かれるのはどうして?ヴィーガン&ベジタリアンを楽しく考えるための本
「ベジタリアンにも色々あるらしいけど、どうして?」などヴィーガンやベジタリアンについての議論は、これから日本でますます盛り上がっていくことでしょう。健康や思想にまつわる食の知識や国際感覚を養うためにも、ここで紹介する本で基本的な考え方を押さえておけば、自分と違う食文化を持った人の前でもうろたえることがなくなります。
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ヴィーガンレシピを美しい写真とともに紹介した本書は、もはやレシピ本を超えて写真集のようです。今や世界的な人気YouTuberとしても知られる高嶋綾也の含蓄あふれる解説と、食事の選択が個人的な悩みから地球環境まで解決するヒントになるという信念にも好感が持てます。YouTubeでレシピ動画を確認できるのもとても便利です。
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人類はなぜ肉食をやめられないのか 250万年の愛と妄想のはてに
マルタ・ザラスカ(著) , 小野木 明恵(訳)
「健康にも環境にもいいらしいけど、やっぱりお肉も食べたい!」と考える人は、ぜひ読んでおきたい本です。肉食、菜食どちらの主張にも偏っておらず、フラットな立場から人類の歴史や文化の差異を考慮したうえで食を考察しています。菜食主義者であろうがなかろうが役立つ雑学満載です。
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菜食への疑問に答える13章 生き方が変わる、生き方を変える
シェリー・F.コーブ(著) , 井上 太一(訳)
ヴィーガン、ベジタリアンの多いアメリカでは、すでに相当な議論が行われているのでしょう。アメリカの法学教授が菜食への疑問に説得力ある回答を理論的に与えてゆきます。これからは日本でも肉食対菜食という討論の場が増えそうなので、今から頭に入れておきたい一冊です。
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ヴァインランド
トマス・ピンチョン(著) , 佐藤 良明(訳)
ヒッピー文化のカタログ的要素を盛り込んだこの小説は、食についての付言もピンチョン流。ベジタリアンの登場はもちろん『パンも、イースト菌を殺してつくったのはダメという徹底ぶり』や、フリーザー内の微生物環境を侵害することの是非をめぐる議論など、まさかそこまで!の記述が楽しすぎます。
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