ブックキュレーターhonto編集員
変化する時代に思春期を乗り越えるために。親子で一緒に読んでおきたい本
ネット時代を生きる今時の子どもたちは、人間関係が複雑化し、直面する孤独はかえって深まっているともいわれています。働き方や職業のモデルも多様化して親世代の頃とは直面する不安や戸惑いも様変わりしているなか、自立を控えた思春期の子どもに寄り添ってくれる本を紹介します。親も一緒に読むことで手を差し伸べる時の助けになるはずです。
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１０代からの情報キャッチボール入門 使えるメディア・リテラシー
下村 健一（著）
中高生のスマホ所持が普通になり、メディア・リテラシー教育の重要性が叫ばれることが増えましたが、実は教える側の親世代の方が教育を受けた経験は少ないのかもしれません。本書は10代にむけて書かれたメディア・リテラシー教育の名著。まずは、親が適正に情報へ向き合えているかを検証してみましょう。
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終身雇用の崩壊やAIの発達などに伴い、職業も人生モデルまでも様変わりしている不確かな世の中にあって、将来のために子どもは何を身に着けるべきで、親はそれをどうサポートしていくべきかに焦点を当てた一冊です。将来に希望だけでなく不安を抱き始める思春期だからこそ、本書を読むことが次のステップにつながるはずです。
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思春期の頃に抱えた不安や悩みを親になってからも解決できず、もしそれらが心に引っかかっているのなら、ぜひ本書を読んでみてください。10代の頃にやり残した人生の宿題に向き合うことが、精神的な自立を控え不安の真っ只中にいる子どもと心を寄り添わせる助けになるはずです。
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「王子様を待たないで、お寿司も指輪も自分で買おう」そんな趣旨のことが、思春期の女の子とその母親へと向けて書かれた本です。著者が人生の中で傷つきながらつかみ取ってきた大切なことを、今を生きる女性たちに手渡しするかのようなやさしさでもって伝えられています。読後には、いつか巣立つ娘にこの本を贈りたいと思っているでしょう。
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