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児童文学から恋愛小説まで!多彩かつ奥深い江國香織の世界
小説、児童文学、翻訳、エッセイ、詩など、江國香織が手掛けるジャンルは多岐にわたります。そんな多彩かつ奥深い「江國香織ワールド」を楽しめる本を集めました。繊細で豊かな表現と、寄る辺ない切なさの漂う作品世界に引き込まれること間違いなし。美味しい紅茶、あるいはお酒を飲みながらゆっくりとご堪能ください。
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物語のなかとそと
江國香織(著)
1996年から2017年に書かれた掌編小説とエッセイをまとめた一冊です。現実と非現実のあわいをさまよう不思議な空気感の掌編小説は、著者の真骨頂。日常のひとコマを記したエッセイもファンにはたまりません。1編が短いので、「江國香織ワールド」に浸ってみたいと思っている方の入門書としてもオススメです。
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つめたいよるに 改版
江國 香織(著)
愛犬との別れを描く「デューク」、侍の幽霊との恋物語「草之丞の話」など、21編を収録した短編集です。内容は風変わりなファンタジーが中心で、どれも短い話ですが鮮やかな筆致と展開にハッとさせられる結末が見事。初出が児童文学雑誌の「桃子」をはじめ、子どもも楽しめる物語がそろっています。ぜひ親子で読んでみてください。
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雪だるまの雪子ちゃん
江國 香織(著) , 山本 容子(銅版画)
画家の百合子と、『正真正銘、野生の雪だるま』である雪子の冒険を描いた長編童話です。おかゆやバターを食べ、近所の子どもたちと遊び、学校に通う、天真爛漫な雪子の魅惑的な日々が綴られています。さらに、雪子を見守る周りの人たちの温かさにじんわり。雪子がどこかにいるのでは?そんなイマジネーションが広がってくる一冊です。
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間宮兄弟
江國 香織(著)
江國香織の小説には、少し浮世離れした兄弟姉妹がよく登場します。本書は「いい人だけど恋愛に発展しない」と言われる間宮兄弟の日常を描いた物語。ささやかな楽しみを見つけ、子どもの頃からの習慣を大切にする兄弟の暮らしぶりに心和むでしょう。周りから変だと思われても気にしない兄弟に力づけられる人も多いはずです。
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神様のボート
江国 香織(著)
「必ず戻る」と言い残して消えた恋人が自分を見つけてくれると信じて引っ越しを繰り返す母と、その娘の物語です。知らない土地を転々とする母娘の暮らしは不安定なボートに揺られているかのよう。恋人への思いにとらわれる母と、成長とともに安定した生活を求める娘の葛藤が胸を打ちます。静かな筆致が狂気をより際立たせている恋愛小説です。
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