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現象学とはどのような哲学か?日常の経験から哲学を始めるための本
「現象学とは何か?」という問いに対して、現象学者から共通の見解が返ってくることは期待できないでしょう。それほど現象学は多種多様に拡散し、展開されてきました。では「現象学的」と評される方法論のうちには何かしらの共通点はあるのか?ここでは現象学について学び、考えるための一歩を踏み出すことのできる本を紹介します。
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現代現象学 経験から始める哲学入門
植村 玄輝(編著) , 八重樫 徹(編著) , 吉川 孝(編著) , 富山 豊(著) , 森 功次(著)
平易な語り口を通して、日常の経験のうちに哲学の種が豊富にあることを気づかせてくれる本です。また現象学に特有の問題にとどまらず、それに関連した他の哲学分野にまで話題が展開されているため、哲学全体のなかでの現象学の位置づけを考える助けになります。知的好奇心を刺激するブックガイドも必見です。
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初学者のための現象学
ダン・ザハヴィ(著) , 中村 拓也(訳)
世界的に著名な現象学者による現象学の入門書です。小著ながら、「一人称パースペクティヴ」などの基本的な問題から「エスノメソドロジー」といった現象学の多様な展開、さらには代表的な現象学者5人の短い伝記にまで話題が広がります。まさに現象学のエッセンスが詰まった一冊です。
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我々が日常生活で「あたりまえ」と感じ、疑いもしないようなことに目を向けることで、現象学的思考が動き始めます。明快な論述を通して、現象学者ってこんな「あたりまえ」まで疑うのか!ということに驚くだけでなく、現象学的に考えることのおもしろさを味わうことのできる本です。
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これが現象学だ
谷 徹(著)
「現象学とはどのような哲学か?」と問うならば、その創始者であるフッサールの哲学に立ち返って考えることも重要です。その際、フッサールの哲学について丁寧に解説された本書は力強いガイドになります。特に現象学特有の術語についての明快な解説は、現象学に興味があるすべての人に役立ちうるでしょう。
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