ブックキュレータースポーツライター 小宮良之
小宮良之がオススメするサッカーの空気を味わえる一冊
ロシアワールドカップで、勝者の躍動に胸を熱くし、敗者の切なさに思いを重ねるとき──。その気持ちを受け止めてくれるような一冊を選びました。どれも、サッカーの空気を肌で感じられるはずです。サッカーボールを巡る、数奇な人生の数々。ぜひ、ご堪能下さい。
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スタジアムの神と悪魔 サッカー外伝
エドゥアルド・ガレアーノ(著) , 飯島 みどり(訳)
ガルシア・マルケスと並ぶラテン・アメリカの作家、珠玉のサッカーエッセイ。原書のタイトル直訳は「光と影のフットボール」ですが、まさにサッカーが様々な角度から映し出されます。そこに綴られた文章がとても素敵で、きっと心を撫でてくれるでしょう。
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木曜日のボール
近藤 篤(著)
フォトエッセイ集。一枚の写真を見るだけで、国境や時間を超え、サッカーの世界に足を踏み入れられるでしょう。同時に添えられたコラムを読んだとき、人生を励まされるような気分になるはずです。サッカー好きなら、本棚に置きたい一冊。
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至高のサッカー漫画。主人公ソラを中心にした群像劇ですが、きっと登場人物の誰かに自分を重ね合わせるでしょう。すがすがしくも、切なく、そして人間の強さも描かれ、「前に進め」と勇気づけられるような、「そのままでいいよ」と肩に手を置かれるような気持ちになります。
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単身スペインに渡ったサッカー少年、リュウジの物語。「深紅」など名著の多い小説家、野沢氏が綿密に取材した上で書き上げたサッカー小説で、プレーの描写なども白眉です。異国で戦う日本人の格闘に、熱い気持ちになるでしょう。
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横浜の少年サッカーチーム「キッカーズ」を舞台にした物語。拙著なので、重松清氏の推薦文を引用します。「サッカー小説?いや、違う。『思いを託す』熱さを描いた本作は、すべての少年少女に(むしろオトナにこそ)捧げられたものだ」
ブックキュレーター
スポーツライター 小宮良之1972年、横浜生まれ。大学卒業後にスペインのバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使してEURO、冬季五輪、W杯などを現地取材後、06年から日本に拠点を移す。著書は20冊以上で、主著に『導かれし者』(角川文庫)『アンチ・ドロップアウト』シリーズ三部作(集英社)『エル・クラシコ』(河出書房)『おれは最後に笑う』『FUTBOL TEATRO ラ・リーガ劇場』(東邦出版)。他にTBS『情熱大陸』テレビ東京『フットブレイン』NHK『スポーツ大陸』『サンデースポーツ』などで特集企画、出演。今年3月『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)を上梓し、小説家としてもデビューしている。
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