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隠れキリシタンの真実とは?日本のキリスト教について深く知るための本
世界で一番キリスト教の殉教者が多いのは日本だともいわれています。しかし、キリシタン弾圧の時代に生きた人々の記録や数奇な物語を、私たちはほとんど知りません。命を懸けてキリスト教を信仰した無名の人々がいたという事実や物語を発見できるよう、個人に焦点を当てた歴史小説やノンフィクションを集めました。
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著者が生まれ育った福岡の筑後を舞台に、庄屋の一族の目を通して描いた隠れキリシタンの真実に迫る歴史小説です。普通の生活を送っていた農民がどのようにキリスト教に出会い、過酷な迫害を受ける中でなぜ信仰を守り抜いたのか。資料がない部分をフィクションで補ったノンフィクション、ともいえる圧巻の歴史書です。
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思想家の内田樹と寺住職の釈徹宗が長崎と隠れキリシタンの里を巡礼し、語り合った記録の本です。知っているようで何も知らない、日本におけるキリスト教の物語をその土地とともに知ることができます。キリシタンや隠れキリシタンゆかりの地を訪れるためのガイドブックとしても使えます。
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クアトロ・ラガッツィ 天正少年使節と世界帝国 上
若桑 みどり(著)
クアトロ・ラガッツィとは、「4人の少年」という意味。本書は16世紀にヨーロッパにわたり、最後はローマ教皇と謁見をはたした天正少年使節団の4人の少年を主人公とした歴史ノンフィクションです。戦国の時代に、年端のゆかない少年たちがどのようにして世界と向き合ったのか。歴史と戦うヒーローの物語でもあります。
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著者自身が長崎からスペインに至るまで現地に赴き、取材を通して見えてきたキリシタン迫害の真実を綴ります。歴史の教科書では知りえなかった、殉教者の心に迫る感動のルポタージュです。信仰とは、殉教とはなんなのか。重厚な歴史小説は苦手だけど、キリスト教の歴史について深く考えてみたい方にオススメな一冊です。
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世界文化遺産に登録される長崎の潜伏キリシタン関連遺産から削除された「生月島」の謎を追うノンフィクションです。島には信徒が存在しているにもかかわらず、「ほぼ消滅している」とされたのはなぜか?日本の多神教とキリスト教が融合した独自の信仰が明かされます。日本人にとっての宗教とはなんなのかを考えさせられます。
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