ブックキュレータータレント 藤岡みなみ
いま好きな絵本
なぜかまわりに絵本好きの大人が多くて、友達同士でよく贈りあったりしています。子どもの頃も絵本が大好きだったけど、大人になってからもやっぱり好き。大人向けの絵本じゃなく、小さい子に読んであげたいという意味でもなく、いまのわたしが読みたい、お気に入りの絵本を紹介します。
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ウエズレーの国
ポール・フライシュマン(作) , ケビン・ホークス(絵) , 千葉 茂樹(訳)
少年が「自分だけの文明」をつくるお話。ものをつくったり、オリジナリティを発揮するというお話だったら他にもたくさんあると思うけれど、それを「文明」って言っているのががすごくいい。誇りを持ってなにかをつくる。それは、自分と自分の発想を尊重すること。読み終えると、どっしりとした創作意欲がやってきます。
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これはすいへいせん
谷川俊太郎(文) , tuperatupera(絵)
水平線のむこうにあるもの、そのむこうにあるもの、そのむこうに・・・と続いていく作品。わたしは、これは他者や世界への想像力の絵本だと思いました。水平線も何も考えずに見ればただの線なのと同じで、他者の暮らしや想いは目には見えない。だけど、たしかにそこにあるもの。想像力の目をくれる絵本です。
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オセアノ号、海へ!
アヌック・ボワロベール(さく) , ルイ・リゴー(さく) , 松田 素子(やく)
子どもの頃持っていた飛び出す仕掛け絵本は、大好きすぎるあまり触りすぎてぼろぼろになっていました。でも、大人になったら精巧な仕掛け絵本を綺麗なまま持っていられます。初めてシュノーケリングをしたとき、海の中の豊かさに驚きました。サンゴ、魚、貝、海藻、いろいろありすぎ。立体的な表現は海の中にぴったりです。
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みえるとかみえないとか
ヨシタケ シンスケ(さく) , 伊藤 亜紗(そうだん)
新書『目の見えない人は世界をどう見ているのか』から生まれた絵本。人間の主人公がいろんな星に行って宇宙人と出会い「ちがい」について考えるという設定がメタ的で、子どもにとってわかりやすいだけでなく、誰でも論理的に考えることができるしくみです。でも、頭で考えなくても単に面白い、というのが一番の魅力です。
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パンダ銭湯
tupera tupera(さく)
絵本ってオチとか学びより、言葉にできない「なんかいい」も大事だったりする気がします。パンダが銭湯に入ると実は・・・というストーリーと絵が「なんかいい」「なんかすき」のツボを押しまくり、子どもの頃の気持ちに戻ってしまいます。
ブックキュレーター
タレント 藤岡みなみ1988年生まれ。タレント、エッセイストなどとして活動。2015年ラジオ番組表好きなDJランキングAM部門第1位。時間SFと縄文時代が好きで、2019年からタイムトラベル専門書店utoutoをはじめる。著書に『藤岡みなみの穴場ハンターが行く!in北海道』(北海道新聞社)、『シャプラニール流 人生を変える働き方』(エスプレ)がある。
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