ブックキュレーター漫画家 倉田真由美
人生の悲哀、他人の悲哀は心をちょうどいい感じに打ってくれるなあ。としみじみ。
自分の人生になるべく悲哀はないほうがいいけど、物語として、もしくは他人の話として聞くのはいいものです。なんか、「皆大変なのね」ってほっとするというか。他人のでも、大きすぎる不幸はただ悲しいだけだけど、ほどほどの不幸(本人にとっては大きな不幸かもしれなくても)は元気の素になるのです。それが人間です。
- 3
- お気に入り
- 3547
- 閲覧数
-
大好きな上原隆氏の、普通の人たちの人生譚シリーズ最新作。どんな人のどんな人生も、ちゃんと物語として成立するのだなあ。身近な人たちの話、どんな話に自分の心が動くのか知るのも面白いです。女性と付き合ったことがない書店員の男性のエピソードが、現実ならではの不可解さもあって興味深かったです。どうして彼は、彼女を抱かなかったのかなあ・・・。
-
どうしても嫌いな人 すーちゃんの決心
益田 ミリ(作)
益田ミリさんの「すーちゃん」シリーズ。どうしても嫌いな人がいるって、本当にしんどいでしょうね。私はあんまりそういう悪い状態で固定化した人間関係がないまま生きてこられたので(会社員じゃなかったことも大きいと思います)ラッキーでしたが、周囲にはやっぱりそういう話もあるので、興味深く聞いたりします。ただ、環境の問題だけじゃなく本人に「生理的嫌悪」の感覚がどうしても強い人っていて、それは生きづらさの要因になり得ますよね。
-
ほしいものはなんですか?
益田 ミリ(著)
同じく益田ミリさん作品。女の人生ってどう生きてもなかなか「これが最高!」って形になりづらいのだな、と考えさせられる専業主婦と独身、二人の女性の生きざまです。どちらにも悲哀があり、幸せもあります。
-
もしかして昔おススメしたかもしれないんだけど、敢えて。というのも今、夫の会社がなくなって夫がまさに無職状態なんです。50歳無職、しんどいわー。とりあえずガムシャラに頑張ってもらいたいのだけど、午後3時とかに帰宅されるとめっちゃイライラします。早く仕事が見つかりますように!!この本は悲しい話ばかりなので、はっきりいってつらくなりますが心に鞭打って再読しています。
ブックキュレーター
漫画家 倉田真由美大学卒業後、「ヤングマガジンギャグ大賞」に応募し大賞受賞。2000年ダメ男を好きになる女たちを描いた『だめんず・うぉ~か~』連載開始。その後も『もんぺ町ヨメトメうぉ~ず』、アイドル漫画『終末アイドルフルフル9』『トーキョーはらへり散歩』『くらたまの恋愛やり直し!!塾』など、多数の漫画や書籍を執筆。現在は執筆活動のほかにテレビ・ラジオ出演、トークショーと多方面で活躍中。趣味は読書で好きなジャンルはミステリー、ホラー、好きな作家は貴志祐介、前川裕、小野不由美。
ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です