ブックキュレーターhonto編集員
その儚さと激しさに心を奪われる。痛切すぎる恋を描いたストーリー
恋愛とは楽しいばかりではなく、もどかしくもあり、つらいこともしばしば起きります。しかし、そんな身がちぎれるほどの恋の痛みは、時に私たちの心をつかんで離しません。切なさや悲しみ、寂しさをはらみながらも独特の魅力を発揮する、痛切な恋を描いた小説とコミックを紹介します。
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17歳の少年・エリオと24歳の研究者・オリヴァーの、儚くも鮮烈なひと夏の恋の物語です。北イタリアの美しい景色のなかで交わされるふたりの交流が、純粋な心理描写と官能的な情景描写を伴って表現されています。強く惹かれ合い、強く反発し合うふたりの姿から、若い恋人たちならではの刹那的な関係の切なさを感じさせます。
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東京タワー
江國 香織(著)
年上の女性・詩史との不倫関係に溺れる大学生・透と、透の友人で同じく年の離れた女性・喜美子との恋愛に興じる耕二による、ふたつの恋の物語を描いた小説です。人気作家・江國香織が深く恋に落ちてゆく人々の姿を描き、恋愛がもたらす幸福感と切なさにとことん浸ることができます。
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