ブックキュレーターhonto編集員
感動だけじゃもったいない!一味違った映画鑑賞法を提案する本
映画を観た後に「感動した」という言葉が口をついて出る方は多いと思いますが、その感動がどこからくるのか、映画で描かれている背景にはどんなものがあるのか、しっかりと分析してみると思いもよらない気づきが得られることがあるはずです。ここでは自分だけではたどり着けなかったような、映画の意外な見方を促してくれる本をセレクトしました。
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テロルと映画 スペクタクルとしての暴力
四方田 犬彦(著)
テロリズムは映画で繰り返し描かれてきたテーマの一つです。『テロリズムは(中略)つねに映像メディアを媒介とし、スペクタクル(見世物)の形態をとる』ことから、同じ見世物を旨とし、テロリズムを描いた映画を分析することで、テロリズムの克服は可能であるのかを論証しています。映画の社会的可能性について考えさせられる一冊です。
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映画を観て「この部屋家賃高いんだろうな」とか、「あのドアから出てきたけど隣はどんな部屋?」など、そんなことが気になったことがあるのなら、ぜひこの本をご覧ください。間取りはもちろん、立地を含めた不動産的な価値まで本格的に検証。銀幕の世界の中へ、よりリアルに思いを馳せることができるようになるはずです。
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トラウマ映画館
町山 智浩(著)
映画の見方が劇的に変わるかもしれない一冊です。1本の映画から社会的背景や元ネタになった事件や小説、つながりのある映画へとどんどん深堀りしていきます。それにより読者の知的好奇心を刺激し、映画に込められた人間の深淵を覗かせてくれるでしょう。感動を超越した、トラウマになるほど奥深い映画の魅力を味わってください。
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怖い映画は苦手という人にこそ読んでほしいのがこの本です。『ジョジョの奇妙な冒険』で知られる人気漫画家・荒木飛呂彦が、優れたホラー映画は癒しをもたらすという持論をもとに独自のジャンル分けで語るホラー映画論。クリエイター目線の分析も興味深く、ネタバレを避けながらおもしろく読ませる手腕にも脱帽です。
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そんな見方でいいの!?とのけぞるような意外な視点で映画をレコメンドしてくれる本です。著者の宇多丸はラッパーにしてラジオパーソナリティ、映画通としても知られています。有名超大作からマイナー作品まで、寄せられた悩みに合わせて映画を紹介。あなたの悩みも映画を観ることで解決されてしまうかもしれません。
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