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何気ない日常がちょっぴり新鮮に?繰り返し読みたい高野文子のコミック
シンプルな線で描かれた絵、独特かつ斬新な視点、自由自在なアングルが特徴の漫画家、それが高野文子です。作品の数は多くありませんが、どれも傑作と定評があります。描かれる日常は何気ないものが多いはずなのに、どこか新しく、何か見慣れない雰囲気。そんな繰り返し読みたくなるコミックを集めました。
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なんとなく死を選ぶ少年の姿を描いた表題作「絶対安全剃刀」、死んだ少女と観音様のやりとりを描く「ふとん」、少女に戻ってしまった老婆の日常を描く「田辺のつる」など、17編を収めた短編集です。「シュール」という一言では言い表すことができない、落ち着きのなさを感じさせます。読み直すたびに印象が変わること請け合いです。
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夫婦の何気ない日常を濃密に描く「美しき町」、設定とアングルの変え方が見事な「奥村さんのお茄子」など、完成度の高い6編を収めた短編集です。描かれているテーマは何気ないものが多いのに、構図やカットが独特なので非日常の世界を覗いたような不思議な気分になります。読み返すたびに新しい発見ができるでしょう。
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朝永振一郎、牧野富太郎、中谷宇吉郎、湯川秀樹という4人の科学者と、とある親子の対話を通じて自然科学についての疑問を投げかけるコミックです。科学はつねに身の回りのことを不思議に思うことから始まる、ということがよくわかります。シンプルで洗練された画面構成はよく見ると緻密に計算されており、読み返すと印象が変わります。
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『しきぶとんさん、かけぶとんさん、まくらさん。あさまで よろしくおねがいします』と寝る前にお願いする男の子を主人公にした、就寝前に最適な絵本です。高野文子のシンプルでありながらデザインされたユーモラスな絵は、絵本にもぴったり。子どもに繰り返し読み聞かせることで、大人も一緒に癒されるはずです。
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