秋の主役はやっぱりこれ！いもいもおいもの美味しい絵本

思いやりがつなぐ連鎖というものを感じる、ほっこりやさしい絵本です。くまさんは畑で山のように取れたおいもを隣の家のぶたさんにわけてあげました。ぶたさんはその半分をたぬきさんに、たぬきさんはうさぎさんに、うさぎさんはぬずみさんに、半分ずつわけていきます。そして、めぐりめぐってくまさんのもとへとおいもがやってくるのです。

土の上と土の中で、綱引きのように引っ張ったり引っ張られたりしている様子を見ているだけで楽しい絵本です。地上ではこっこおばさんが、地中では母ねずみがお互いにおいもを取られまいと、孫や子ども、他の動物たちを助っ人にして引っ張り合う姿は、『おおきなかぶ』を彷彿とさせられます。最後はみなで仲良くおいもを食べます。

お父さんと一緒にいもほり大会に参加するねずみの七つ子は、スコップを作ってもらいます。便利なスコップはおいも掘りだけではなく、そりすべりができたり、電車ごっこもできちゃいます。一番大きなおいもを掘り当てた七つ子は、風邪引きお母さんのために大きなおいもの中身をくり抜き、カヌーにして帰ります。

バスがしゃべったり、ドリルになったり、現実離れしたユニークさに子どもも大喜びの絵本です。おいもほりにバスで向かったねずみが掘るおいもは小さいものばかりで、取り合いになった時にバスが大きな葉っぱを見つけます。スコップでは掘れないおいもに、バスがドリルに変身して地下に潜ってグングン掘り出します。

一緒に焼きいもをしたくなること間違いなしの絵本です。子どもたちに手伝ってもらって落ち葉を集めたばばばあちゃんは、焚き火で温まりながら焼きいもをします。楽しくなったみなは実験と言って、いもだけじゃなく色々なお菓子や果物をドンドン焼いちゃいます。食べきれなかったいもは、じゃがいもパンケーキや干しいもになりました。