ブックキュレーター西洋美術史家 木村泰司
西洋美術を「読む」ための教養を身につける
私は、常々「絵画は見るものではなく読むもの」だとお伝えしています。今回は、絵画を深く「読む」ために手助けとなる7冊を選びました。西洋美術史に燦然と輝く名画の数々を楽しむために、ぜひご参考いただけますと幸甚です。
- 194
- お気に入り
- 5746
- 閲覧数
-
古代ギリシャ美術から近代絵画まで、「読む西洋美術史」をコンセプトに記しました。美術史は総合的に文化を知ることができる点が刺激的で面白く、そうした文化的背景が造形的に表されているのが西洋美術なのです。
-
日本ではあまり馴染みのない「絵画のジャンル」について記しました。それぞれのジャンルの発展と特徴、そしてジャンル別による絵画の「読み方」を知ることによって、西洋絵画をより深く楽しむことができます。
-
宗教画に描かれている物語自体は聖書から知ることができますが、一見矛盾しているようなエピソード(主題)の場合でも、当時のユダヤ社会を知ることによって辻褄が合い、納得できるようになる刺激的な一冊です。
-
ギリシャ・ローマ神話を知らないと、ヨーロッパの文化を満喫することは難しいと言えましょう。欧米の名門美術館が誇る神話画に描かれている物語が、目で読めるようになり楽しめるようになるための「教科書」です。
-
15世紀といえばイタリア・ルネサンス絵画が有名ですが、そのイタリア美術に大きな影響を与えたのが、絵画のイノベーションを起こした初期フランドル絵画であり、その魅力と精神性を知ることができる一冊です。
-
プロテスタント中心の市民社会となった17世紀オランダは絵画の黄金時代でもあり、絵画のジャンルも多様化し風俗画が台頭しました。そのオランダ風俗画の特徴と面白さが記されている素晴らしい内容です。
ブックキュレーター
西洋美術史家 木村泰司1966年生まれ。カリフォルニア大学バークレー校で美術史学士号を取得後、ロンドンのサザビーズ美術教養講座にて、Works of Art修了。エンターテインメントとしての西洋美術史を目指し、講演会やセミナー、執筆、メディア出演などで活躍。その軽妙な語り口で多くのファンを魅了している。
ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です