アラフォー女性の気持ちを驚くほど代弁してくれる益田ミリの世界

結婚、マイホーム、可愛い娘、すべてを手に入れたように見えるミナ子、40歳。独身で一人暮らし、将来の保証が欲しいタエ子、35歳。正反対な2人の共通点は「1人の女性として生きている」ということ。ミナ子の娘が放つ、計算も屈託もない言葉に毎回ハッとさせられます。そうだ、私の人生の主人公は私だった！と気づかされることでしょう。

ゆるいイラストとともに描かれる、すーちゃんのヨガ友・さわ子さんの赤裸々な心の声。これが読めば読むほどクセになるのです。アラフォー女子なら誰もが共感するであろう言葉が散らばりまくっている4コマ漫画です。最後には思わずホロっとくるシーンもあり、未来よりもいま生きているこの時間を大事にしたい、そう思わされます。

ある日ふと、森で暮らすことを決めた翻訳家の早川さん。一見気ままに見えるけど、どんなにありきたりな日常や見慣れた景色のなかにでも、生きる上で大切なことがちゃんとある、ということを教えてくれます。早川さんのもとを訪れる2人の友人との会話のなかには、楽に生きるためのヒントも。弱っている時にこそ読みたい一冊です。

チエ子さんとサクちゃんは結婚10年目の夫婦。子どもはいないけど、2人だけの生活を楽しむ日々が温かく描かれています。「サクちゃんにとって幸せってなんだと思う？」そう問いかけるチエ子さんに、「キミがいて仕事があること」とサクちゃんは即答します。

著者・益田ミリの日常で起こる面倒なできごと・・・つまり日々の生活を切り取った漫画です。お父さんとケンカした話から始まり、最後はまた、お父さんの話で締めくくられています。読んだ後、ただただ平凡な私の人生もそんなに悪いものでもないなって、ちょっと安心できるはずです。