ブックキュレーターhonto編集員
大人の琴線にも触れる。小さな奇跡に胸を打たれる聖夜のあったかストーリー
誰かを想うやさしくて温かな気持ちによって、クリスマスの夜に奇跡のような出来事が起きてしまう幸せの詰まった、ちょっぴり切なくじんわりと心に響く絵本を紹介します。年齢や環境という自分たちではどうにもならない部分で打ちひしがれそうになりながら、諦めずに行動することでほんの小さな幸せをつかみ取ることができるお話が心に沁みます。
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ビロードのうさぎ
マージェリィ・W.ビアンコ(原作) , 酒井 駒子(絵・抄訳)
新しい物に目移りする子ども特有の無垢な残酷さにさらされたビロードのうさぎは、他のおもちゃたちにバカにされて部屋の隅っこで小さくなっていました。でも転機がやってきて坊やと一緒に寝たり遊んだり、片時も離れることがないようになります。子どもに心から大切にされて愛されたうさぎが「ほんもの」になったお話です。
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貧しい暮らしをしていた夫婦には自慢できるものが二つありました。それは祖父から父、父から夫・ジムへと譲られた金時計と、誰もが見惚れる妻・デラの長い栗色の髪でした。お互いがクリスマスに贈るプレゼントを買うためにとった行動は、少し切なくて温かいものでした。相手を想う最高の贈り物をした2人のお話に胸がジーンとします。
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ゆきうさぎのねがいごと 新版
レベッカ・ハリー(え) , 木原 悦子(やく)
全ページに銀箔が散りばめられて、雪のようにキラキラと光って綺麗な絵本です。表紙を見ただけで期待が高まり、やさしいタッチの絵にほんわかと癒されつつ進む話にはやさしさがあふれています。友だちが欲しいというお願いをサンタさんに伝えに行く通り道で、うさぎのピートがしたやさしい行いによって最後には友だちができました。
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世界で一番の贈りもの
マイケル・モーパーゴ(作) , マイケル・フォアマン(画) , 佐藤 見果夢(訳)
敵対していた兵士たちが銃の代わりにクリスマス・ソングを歌い合う、戦争時にクリスマスだから休戦したという実際に起こった奇跡のお話です。一時的であっても敵兵に白旗を振る勇気と、それを疑いながら信じていく心の強さの根元にあったのは国に残してきた家族たちへの愛だった、と思うと切なさと感動に心を揺さぶられます。
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