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時代が何を求めたのかが見えてくる!ベストセラーで振り返る「平成」
2019年、「平成」が幕を閉じます。ベルリンの壁が崩壊し、世界の新しい秩序が期待された平成のはじまり。しかし平和もつかの間、9.11同時多発テロなど争いは絶えません。国内もバブル崩壊以降、阪神・淡路大震災、東日本大震災などに見舞われました。そんな先行きの見えない時代に、何が求められたのかを平成のベストセラー本からたどってみましょう。
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不安な時代に哲学は求められるといいます。近年では、マイケル・サンデル教授の『これからの「正義」の話をしよう』もブームになりました。本書は14歳の少女ソフィーが哲学者との交流によって世界の謎を知ろうとする哲学ファンタジーです。発売された1995年は、哲学の力が必要だったのかもしれません。
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ハリー・ポッターと賢者の石 1−1
J.K.ローリング(作) , 松岡 佑子(訳)
魔法使い・ハリーを主人公にしたファンタジー小説です。世界的ベストセラーで映画も大ヒットのシリーズは、改めて説明するまでもないでしょう。日本では、1巻は1999年に刊行、2008年の第7巻をもって完結しました。発売日に書店に並ぶ熱烈なファンも多く、出版業界における平成を代表する社会現象と言っても過言ではありません。
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現在、世界的に最も評価されている日本人作家の村上春樹氏による長編小説です。オウム真理教や情報化社会などへの問題意識から書かれと思われるような内容で、村上氏の平成という時代への応答の書として読むこともできるでしょう。平成という時代が産み落とした、と言っても過言ではない一冊です。
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出版の市況は1996年をピークに落ち続けています。そんななかでダブルミリオン突破したのはノートルダム清心学園理事長が説く、日々を前向きに生きる心の持ち方を説いたこの本です。経済低迷などが叫ばれ、思うに任せない世の中だと、自己肯定感も低くなりがちですが、本書のやさしい言葉に救われた読者が多くいたことでしょう。
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