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鬼って本当に悪いの?本当はそうじゃないかもしれないと思えてくる絵本
節分では「鬼はそと 福はうち」と当たり前のように言いながら豆まきをしていますが、外に追い出さなければならないほど鬼は悪い存在なのでしょうか?思わずそれを考え直させられる絵本をピックアップしました。友達のために悪者になったり、バットから助けたり、人間のために何かをする姿を見ると、けして悪い鬼ばかりではないのだと思えてきます。
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ないた赤おに
浜田 廣介(作) , いもと ようこ(絵)
おにだって友達を大切にする、ということがよくわかる人情味あふれる絵本です。人間と仲良くなりたいと思っていた心優しい赤おには、家の戸口の前に「どなたでもおいでください」という立て札を立てました。青おには友達の願いを叶えるために自ら悪者役を演じます。そんなおにたちから「本当の友情」を学ぶことができる一冊です。
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まゆとおに
富安 陽子(文) , 降矢 なな(絵)
やまんばの娘まゆは、雑木林の奥で大きな人に会いました。自分を食べようとしているとも気づかずにおにの家について行ったまゆは、湯を沸かす手伝いをするため生えていた太い松の木を引っこ抜くパワフルさと、岩屋の壁を蹴り崩す破壊力でおにを圧倒します。悪気がまったくないまゆの可愛らしさに和み、元気をもらえる絵本です。
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おにたのぼうし
あまん きみこ(ぶん) , いわさき ちひろ(え)
鬼は本当に悪いのだろうか?と考えずにはいられないお話です。おにたは気のいい鬼で、男の子が失くしたビー玉を見つけたり、お父さんの靴をピカピカにしたこともあります。女の子が病気の母親に心配かけまいと強がる様子を見た時は、ご飯を用意して女の子の嘘を実現させてあげました。最後はちょっぴり切なくさせられます。
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ソメコとオニ
斎藤 隆介(作) , 滝平 二郎(絵)
切り絵だけで構成された珍しい絵本です。家族や村の人は畑仕事で忙しくてソメコと遊んでくれる人がいませんでしたが、怖い顔をしたおじさんがやってきて相手をしてくれました。さらわれても怖がることなく遊んでもらえる!と張り切るソメコに辟易したオニは・・・。コミカルなオチが楽しい一冊です。
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おにはうち!
中川 ひろたか(文) , 村上 康成(絵)
みんなと遊びたくても見ているだけの帽子を被った男の子・におくんを仲間に入れて野球をしていると、手が滑ってバットが園長先生の方へと飛んでいってしまいます。それを助けたのはにおくんで、帽子がずれてツノが見えてその正体に気づいた園長先生は『いいおにはーうちー!』と言いました。そんな園長先生のやさしさに癒されるお話です。
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