新しい言葉に出会う旅。寂しい夜に読みたい美しい詩集

戦後を代表する歌人・寺山修司。彼の作品の中には難解なものもありますが、同時に、読むほどに読み手の悩みを払拭させる魅力も存在します。代表作「空には本」「血と麦」も収録。彼が綴る詩の世界で、時空を超えた「戦後の若者が過ごした青春」にぜひ触れてみてください。

17歳で夭折した詩人・山田かまち。同じ年代の少年少女がこの本のページを開いた時、自らに問いかけ、今の自分は一体何を望み、そして自分とは一体何なのか？そんなことを考えるに違いありません。「人生とは、短くとも、他人に大きな影響を与える」「天才とはこういうことである」そんなことまでをも感じさせられる一冊です。

つらいことがあった日。もう、何も考えたくない日。誰しもそんな日が、1年のうちに数日はあるはずです。そんな日はベッドの中で、ぜひこの本をめくってみてください。どのページにも、あなたの心にそっと寄り添うような言葉が書かれていることでしょう。詩集ではありませんが、心に残る言葉にあふれた一冊です。

こんなにも深く、心の奥底に触れるような言葉がこの世に存在したのか。そう感じさせられます。日常的なことが書かれているかと思っていると、まるで物語の中に引き込まれるような感覚にも陥ってしまう。ページをめくる度に言葉の宇宙船に乗り、今まで経験したことのない世界へと連れて行ってくれます。

誰かの言葉やつまらない悩みに押し潰されそうな夜は、谷川俊太郎の言葉に身も心も預けてみましょう。この本は、きっとあなたのクッション剤になってくれるはずです。読み終わった後、喉元につっかえていたものはすっと消えてしまい、ちょっとやさしい気持ちになれるでしょう。