ブックキュレーターhonto編集員
哲学的で美しい。ドイツ発の深くて幻想的なファンタジー
ゲーテやノヴァーリスといった幻想的な作風を持つ文豪を生み出し、カントやヘーゲルに代表される哲学、グリム兄弟の研究で知られる民話や歴史を大切にしてきた国、それがドイツです。ドイツで生み出されたファンタジーは独特の幻想性もさることながら、何よりその深さが魅力的。美しくも深い、そんなファンタジーをどうぞお楽しみください。
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主人公のグルヌイユは、まさに嗅覚の天才ともいえる鼻の持ち主。過酷な出生を経て、香水職人のもとに弟子入りしたグルヌイユはそこで才能を開花させます。ですが、ある夜強烈な芳香に魅了され彼は自身が魅力を感じた女性を殺し、逃亡するなかで数奇な人生を歩み始めます。ドイツで大絶賛され、後に実写映画化もされた世界的ベストセラーです。
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街の片隅で泥棒稼業を働きながら生計を立てる子どもたちは、ある日「ライオンのつばさ」を盗みに入った家で、子どもを大人に、大人を子どもに変える不思議なメリーゴーランドの話を聞き、それを探すことになります。古都ヴェニスの美しく謎めいた町の中をさまよいながら、「大人と子ども」というテーマを考えさせる深い物語です。
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ドイツ幻想文学の大家、ホフマンは『くるみ割り人形とねずみの王さま』でよく知られていますが、本来の作風は大人向けであり、「黄金の壺」は彼の代表作の一つです。主人公アンゼルムスは蛇であるゼルペンティーナに恋をしてしまいますが、彼女は実は魔法使いの娘でした。そこにその恋路を邪魔する魔女が登場し、波乱に満ちた物語が始まります。
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