ブックキュレータージャーナリスト 佐々木実
“昭和”を結わえた者たち
「敗戦」を原点とすれば、平成時代は「戦後44年」に始まり、「戦後74年」の今年で幕を閉じる。戦争体験と焼け野原に象徴される“昭和”にこだわり、「平成」に結わえた者たちの生きざまと思想に触れる5冊。
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出自による差別と闘いながら、政界の頂点を目指した政治家野中広務。「影の総理」と恐れられる一方で、弱者にはかぎりなく優しい顔をみせた。政界引退の際、小泉政権によるイラクへの自衛隊派遣に「戦争世代として反対する」と言い切った。
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7万人もの被爆者の遺骨が眠る原爆供養塔を守りつづけた「ヒロシマの大母さん」。いまだ引き取り手のない遺骨の遺族探しを引き継いだ著者は、死者と生者が織りなす摩訶不思議な物語に出会うことになる。
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我々ジャーナリストの精神的支柱となっている本田靖春。彼はなぜ「戦後」にこだわりつづけたのか。完成度の高い「私ノンフィクション」である本書にその回答がちりばめられている。
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いまここに在ることの恥
辺見 庸(著)
「資本や市場、またそれらの潤滑油でしかないマスメディアにまつわること、そのなかにじつはもっとも深い恥辱がある」──孤高の作家の至言である。
ブックキュレーター
ジャーナリスト 佐々木実1966年、大阪生まれ。91年に大阪大学経済学部を卒業後、日本経済新聞社に入社。東京本社経済部、名古屋支社に勤務。95年に退社し、フリーランスのジャーナリストとして活動している。『市場と権力 「改革」に憑かれた経済学者の肖像』(講談社、2013年)で第45回大宅壮一ノンフィクション賞・第12回新潮ドキュメント賞をダブル受賞した。
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