ブックキュレーターhonto編集員
これからの死に方、弔い方を考える。「終活」を始める前に読んでおきたい本
高齢化と核家族化で、独りで死を迎える人は今後ますます増えていきます。「家族に迷惑をかけたくない」と、死んだときの準備を元気なうちに済ませる「終活」を考える人も増えました。でもその前に、ちょっと視野を広げてみませんか。時代とともに移りゆく死の捉え方、葬儀やお墓のあり方を知り、これからの死に方や弔い方を探る本を紹介します。
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世界のすごいお葬式
ケイトリン・ドーティ(著),池田真紀子(訳)
アメリカで葬儀会社を経営する著者が、世界の変わったお葬式をレポートする本です。ミイラと暮らすインドネシア奥地の人たち、遺体を肥料化して樹木葬に用いるアメリカの試み、ハイテクで機械化された日本の納骨堂など、8つの事例を紹介します。珍しいけれど本気で行われる葬送儀礼を通して、これからの弔い方を探ります。
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少子高齢化によって死亡者数が出生数を上回り、日本は多死社会と呼ばれる時代に突入しています。血縁や地縁が薄くなり、核家族や独身者が増加したことで、葬儀や納骨の担い手がいないという人、宗教観の変化によって葬式もお墓もいらないという人が増えています。社会の変化を踏まえ、これからの葬儀とお墓のありようを探ります。
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一般に、お葬式はしめやかに行われます。しかし、賑やかで明るい音楽を流したり、ユーモアたっぷりの弔辞を披露したり、笑えるお葬式も珍しくありません。本書は、笑いが持つパワーがいかに死を乗り越えるときに力を発揮するか、多くの事例を引きながら解説しています。「死をユーモアで飾る」準備のための参考書です。
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2007年に没するまで、日常の言葉で哲学を語り続けた著者による、死についての「哲学エッセイ」です。現代人の死生観は、科学中心の世に翻弄され、科学と宗教の間をさまよっているといいます。生きるとは、死ぬとは、を深く掘り下げることなく、不安や孤独に思い悩む現代人に、死について考えることの重要性を説きます。
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