ブックキュレーター経済ジャーナリスト・経営コンサルタント 高井尚之
コーヒーが、よりおいしくなる本
「令和時代」の幕が開く。平成時代に喫茶店数は半減したが、コーヒー輸入量は約1.4倍に増え、コンビニコーヒーは、わずか5年で喫茶市場の2割規模に達した。現代は「日本人が最もコーヒーを飲むようになった時代」でもある。今や単なる飲料の枠を超え、コーヒーは「くつろぎ」や「ほっとする瞬間」の代名詞にもなった。東京・上野に喫茶店『可否茶館』(1888年開業)がオープンしてから130年余。「消費者はどんどん変わる」が(流行)、「カフェでくつろぎたい人」は変わらない(不易)。
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「喫茶店・カフェ」の店主に憧れる人は多いが、3年続く店は少ない。本書は、半世紀続く茨城県の超繁盛店「サザコーヒー」を事例に、コーヒー、接客、カフェ文化など、多方面から人気店のこだわりを解き明かす。
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「5月は新緑の季節、鎌倉の山並みはまるでサラダのよう・・・」こんな味わい深い表現と、構図や切り取りに定評がある著者の撮影写真が満載だ。休日に本書を片手に、鎌倉や逗子や葉山のカフェめぐりがしたくなる本。
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東京のうまいもの 散歩のとき何か食べたくなって
池波 正太郎(著)
鬼平犯科帳の作者・池波正太郎は、本書で「帰り際には〔アンヂェラス〕へ寄ってダッチ・コーヒー。これはもう習慣のようなものになってしまった」と記した。「アンヂェラス」は2019年3月17日に閉店したが、同書に載る「資生堂パーラー」は健在だ。
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琥珀色の記憶 時代を彩った喫茶店
奥原 哲志(著)
新宿にあった「茶房青蛾」をはじめ、戦後の一時代の喫茶店の息吹が感じられる。読みながら、そこで過ごす人と現代人との違いは、秘めた「熱気」ではと思った。なお「青蛾」は一部を再現する形で、2017年、東中野で復活した。
ブックキュレーター
経済ジャーナリスト・経営コンサルタント 高井尚之1962年名古屋市生まれ。日本実業出版社の編集者、花王情報作成部・企画ライターを経て2004年から現職。「現象の裏にある本質を描く」をモットーに、「企業経営」「ビジネス現場とヒト」をテーマにした企画・執筆多数、『20年続く人気カフェづくりの本』(プレジデント社)などがある。
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