ブックキュレーター小説家 三方行成
短編集には複数の短編が収録されています
短編小説の特徴として長編小説より短いことがあげられます。つまり一冊の本に複数収録できるのでは?おいおいマジかよ。一冊でいろいろな話が読めちゃうのかよ。それが五冊ともなればどうなる?ひょっとして五倍になるのか?五冊の本は一冊の本の五倍・・・何が?そういうことです。
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一人の男が飛行機から飛び降りる
バリー・ユアグロー(著) , 柴田 元幸(訳)
ショートショート集です。適当にページを開いてみると奇妙な話が読めます。奇妙な話はどれも短い。そして意味がわからない。しかしなにかを象徴しているように思えてならない。後味は悪くない。次のやついってみるか。表題作は男が飛行機から飛び降りる話です。
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そんなものを盗んでどうする?という代物ばかりを二万ドルの手数料で盗む。それが怪盗ニックです。依頼人は二万ドル払っても構わないと思っている。それってどんな事情なの?という話づくりがいいですね。後続のシリーズものもあわせてどうぞ。
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エムズワース卿の受難録
P.G.ウッドハウス(著) , 岩永 正勝(編訳) , 小山 太一(編訳)
来ましたね、ウッドハウス・ブームが!個人の願望です。ウッドハウスはジーブズものが有名ですが、このとぼけた伯爵エムズワース卿が困難に巻き込まれるシリーズもほっこりできておすすめです。「伯爵とガールフレンド」がいいですね。
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表題作は泣いて馬謖を斬ろうと思ったら斬れない諸葛孔明の話です。ほかにも折り紙を食わされる連作、アルキメデスが走る話、人が死んだら電柱になる話、車に求愛してしまうドラゴンとダイヤモンドをめぐる話が読めます。いろいろありますね。
ブックキュレーター
小説家 三方行成1983年生まれ。長崎県諫早市出身・在住。小説投稿サイト「カクヨム」にて「sanpow」名義で活動。2018年、同サイトへの投稿をまとめた『トランスヒューマンガンマ線バースト童話集』が第6回ハヤカワSFコンテスト優秀賞を受賞して、作家デビュー。
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