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今こそあえて読んでおきたい!福沢諭吉の生涯と思想がわかる本
1984年から長きにわたって「1万円札の顔」だった福沢諭吉。でもこれだけ有名な人物なのに、その生涯や思想は意外と知られていません。明治という危機の時代に生まれた諭吉の思想は、混迷を極めた今の時代にも通じるものがあります。ここでは諭吉の生涯と思想に触れることができる、読みやすい本を選びました。
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児童向けの「学研まんが」ですが、諭吉の生涯を生き生きと描いていて大人でも楽しめる本です。迷信や権威が嫌いでいたずら好きな少年時代から、慶應義塾の設立後の晩年まで描写。ユーモアあふれるエピソードや諭吉の思想も描かれています。もちろん小学生のお子さんにもオススメです。
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「天は人の上に人を作らず」という冒頭の一文が有名な『学問のすゝめ』。明治のベストセラーですが、終戦直後など日本の時代の節目節目で読まれたそうです。この本では日本の近代化や学問の重要性を説いた『学問のすゝめ』の読み方を、作家の橋本治が現代の私たちの社会に引き寄せて丁寧に教えてくれます。
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諭吉の代表的な著作である『文明論之概略』は、西洋と日本の文明や国家について語った骨太の論説です。原著を読むのは大変ですが、本書は読みやすい現代語訳で諭吉の生の思想に触れることができます。諭吉が説いた理想は現代の日本では実現しているのか、それを考えてみる端緒にもなることでしょう。
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戦後日本を代表する思想家の丸山真男が『文明論之概略』を丹念に読み込んだ読書会での講義をもとにした本です。新書ながら全3巻というボリュームですが、『文明論之概略』をより深く読みたいという方は挑戦してみてはいかがでしょうか。諭吉の思想だけでなく、テキストの読み込み方についても深く学べます。
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