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梅雨も楽しみになる!?雨が降る日に読みたい「雨」がテーマの本
雨がテーマの本を紹介します。雨のシーンが印象的だったり雨が物語の結末を暗示していたりする小説、または雨の呼び名を紹介した本など。雨の持つミステリアスやセンチメンタルといったイメージが行間から伝わってくるでしょう。雨音を聞きながら、窓をたたく雨粒を眺めながら読んでみませんか?梅雨も楽しく過ごせそうな本ばかりです。
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雨・赤毛 改版
モーム(著) , 中野 好夫(訳)
サモア諸島に停泊中の船内に、宣教師の男性と娼婦が乗り合わせたことから始まる物語です。潔癖で禁欲主義的な宣教師は娼婦にも道徳的なふるまいをさせようとしますが、逆に自ら過ちを犯してしまい・・・。作中ではサモア特有の長雨が降り続き、悲劇的な結末を暗示しているかのようです。人間の傲慢さや弱さを考えさせられる「雨」の他2編を収録。
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仕事も恋愛も停滞中、30歳の男性が主人公の恋愛小説です。主人公が転居したのは雨の日だけ女性の幽霊が現れる部屋でした。その女性に頼まれ、主人公は女性を殺した人を探すことになります。やがて主人公と女性は惹かれ合うように。ラストにかけて頻繁に降る静かな雨が、叶わぬ恋に落ちた2人の切なさをより際立たせています。
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雨の名前
高橋 順子(文) , 佐藤 秀明(写真)
「銀箭」や「桜雨」など雨の名前422語が紹介されています。季節や降り方に加え新潟の「蛙目隠」、宮崎「鷹渡り」といった地域ごとの名前があるのも興味深い点。多様な雨の情景、日本語の豊かさを感じられるでしょう。雨の風景写真、雨がテーマのエッセイや詩も収録。雨の日にゆっくりページをめくりたくなる内容です。
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