ブックキュレーター村田商會店主 村田龍一
喫茶店について、より深く知るための本
喫茶店やカフェを紹介する書籍やガイドブックは多いけれど、少し違った視点で、喫茶店について深く知ったり感じたりできる本を選びました。気になった本がありましたら、本を片手に、ぜひ街に出かけてほしいと思います。素敵な喫茶店との出会いがありますように。
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土着喫茶ＴＯＫＹＯ
田野 隆太郎（著） , ラジカルローカル（著）
著者によれば、「土着喫茶」とは「数十年もの間、その土地に根を張る個人経営の喫茶店」のことをいうのだそう。ここに登場する喫茶店は、どこもガイドブックには紹介されない、入りにくい小さなお店ですが、著者独自の視点でお店の良さが書かれていて、読後は開けにくい扉を開けたくなること間違いなし。
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ジャズ喫茶論 戦後の日本文化を歩く
マイク・モラスキー（著）
日本全国のジャズ喫茶について、現地を訪れないと書けない情報が詰まっています。酒場に関する著書も多いマイク・モラスキ―氏ですが、どの本も写真は一切ないのに、文章だけでそのお店にいるかのように感じさせる描写は素晴らしいです。ジャズやジャズ喫茶にあまり親しみが無くても、楽しく読めます。
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自著で恐縮です。70年代～80年代にかけて多くできた個人経営の喫茶店が、現代になり様々な理由で廃業されていく中、何かできないかと考えて始めたのが村田商會でした。開業に至る経緯や、お店をやっていく中でどんなお店からどんなものを引き取ってきて、どのように使われ続けているかをまとめています。
ブックキュレーター
村田商會店主 村田龍一1981年東京都生まれ。学生の頃より日本各地の喫茶店を巡り、訪れたお店のマッチ箱もコレクションしている。訪れた喫茶店は1000店舗以上、集めたマッチ箱は400個を超える。2015年夏、勤めていた会社を退職、同年12月に廃業した喫茶店から家具を引き取ってきて販売する村田商會を立ち上げる。2019年1月、西荻窪に実店舗をオープン。ネットでの家具販売も続けながら、喫茶店のマスターとして週5日はお店に立つ。村田商會ホームページ
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