ブックキュレーター漫画家 倉田真由美
図書館で選んだ本、5冊
最近、あんまり働いていないのでよく図書館に行きます。昔20代の頃、今よりさらに仕事がなかった時期にやっぱり頻繁に図書館に通っていました。というか、当時は毎日行っていましたね。夏は避暑、冬は寒さをしのげて閉館までいくらでもいていいし。で、1日3冊~5冊くらい読んだりしていました。その頃は貧乏で仕事がない自分の現状がつらくて、現実を想起させるノンフィクションは読めませんでした(一番しんどいのは女性作家の日常を描いたエッセイ・・・)。一番よく読んでいたのは、今も同じですがミステリ。残虐な描写が多いものを好んで選んでいました。フィクションの世界で残酷で刺激的なことを疑似体験して、現実逃避しようとしていたんだと思います。最近もまた、ちょっとそういう傾向が出てきたかな・・・。
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営繕かるかや怪異譚 その1
小野不由美(著)
大好きな小野不由美さんの建物にまつわる怪異譚。全編同じ営繕屋さんが出てきますが、違う家、違う家族の短編集です。小野先生の紡ぐ物語の雰囲気、本当に「怪異」「譚」という言葉がしっくりきます。
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残穢
小野 不由美(著)
小野不由美先生のノンフィクション形式ホラー。いやあ、怖い。全体的に淡々と描かれているのが余計怖いです。和室から聞こえる箒を掃くような音、怖すぎて和室で眠れないです。同じく大好きな作家平山夢明先生が出てくるのはほんのり嬉しかったですが。
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小野先生の夫、綾辻行人先生のデビュー作。昔読んだけど図書館で見つけて久しぶりに手に取りました。大枠のあらすじはぼんやり覚えていたのですが、細かいところはすべて忘れていたのでどきどきわくわくしながら読めました。館シリーズどれも面白いですが、時計館のようなインパクトのあるトリックものは再読難しいかもしれませんね。時がたってもトリックそのものの印象が強いので。十角館は肝心のトリック忘れていまたのでよかったです。
ブックキュレーター
漫画家 倉田真由美大学卒業後、「ヤングマガジンギャグ大賞」に応募し大賞受賞。2000年ダメ男を好きになる女たちを描いた『だめんず・うぉ~か~』連載開始。その後も『もんぺ町ヨメトメうぉ~ず』、アイドル漫画『終末アイドルフルフル9』『トーキョーはらへり散歩』『くらたまの恋愛やり直し!!塾』など、多数の漫画や書籍を執筆。現在は執筆活動のほかにテレビ・ラジオ出演、トークショーと多方面で活躍中。趣味は読書で好きなジャンルはミステリー、ホラー、好きな作家は貴志祐介、前川裕、小野不由美。
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