ブックキュレーター出版甲子園
「正義」を考え直す本
社会の複雑化が進む今日において、もはや「正義」という曖昧な概念に頼るほかない社会問題が世界中で生じています。しかしその曖昧さゆえに軋轢を生んだり、時には暴走して取り返しのつかない結果を招くことがあるのも確かです。そこでこの「正義」という概念の様々な側面を学べる本を選びました。【選者:小島惇史(こじまとしふみ):運営局】
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「1人を殺せば5人が助かる。あなたはその1人を殺すべきか?」正解のない究極の難問を「正義」という哲学的・倫理的観点から論じる。これはもはや机上論ではなく、金融危機、経済格差、テロといった現代社会における重大事項の根幹の問題である。ハーバード大学の超人気講義“JUSTICE”を基にしたベストセラー。
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日本社会に蔓延する「正義」という共同幻想。その幻想がこの国を加速度的に集団化させている――。オウム事件を信者側から描いた映画『A』など、タブーを恐れない著者が放つ問題作。死刑制度やレイシズム、戦争責任などの事象を通じて、「自分たちは正義だ」という「善意」への盲信が孕む危険性を鋭く指摘する。
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法という企て
井上 達夫(著)
法哲学の第一線で活躍する著者が、法を「正義への企て」と定義し、「法と正義」に関する理論的・現実的な諸問題をめぐって法の理念を提示する。法とは何か、法はどうあるべきかという具現化の過程から「正義」を考察する上では欠かせない一冊。難解ではあるものの、「正義とは何か」という問いの実益を教えてくれる。
ブックキュレーター
出版甲子園2005年設立。早稲田大学公認学生団体。学生の、学生による、学生のための出版企画コンペティション。応募資格は、『学生』であること。参加企画は、厳正な審査と、決勝大会におけるプレゼンバトルで競い合い、編集者の目に止まった企画は出版されます。http://spk.picaso.jp/
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