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YMOとはなんだったのか――世界を魅了した音楽ユニットに迫る本
70年代の終わりから80年代前半にかけて、世界中の音楽ファンを虜にした怪物的テクノポップ・ユニット「イエロー・マジック・オーケストラ」。そこにはメンバー3人も含め、多様な個性が関わっていました。メンバーの人となりがわかる本、バンドを技術面から支えていた立役者の本、そして幻の4人目のメンバーの本を集めてみました。
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「教授」の愛称で知られる坂本龍一が語り下ろした自伝です。YMOの楽曲におけるアカデミックなアプローチは、幼い頃に身につけた作曲技法にあるのだとか。YMOの「散開」後、アメリカ移住後の多岐にわたる活動までが語られています。理性の人でありながら、行動派としての側面が浮かび上がってきます。
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一世を風靡した「人民服」など、メンバーでありながらYMOのステージ衣装も手がけていた早熟の才能・高橋幸宏。彼が愛好するポップ・ミュージックについて語りながら、「ライディーン」などYMOの楽曲についても振り返っています。ビートルズのジョージ・ハリスンが理想の音楽家ということが、彼の人となりを表しているでしょう。
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地平線の相談
細野 晴臣(著) , 星野 源(著)
YMOの最年長で、リーダー的存在でもある細野晴臣による人生相談本です。相談者は、彼を音楽の師と仰ぐ星野源。どうでもいいような質問にゆる〜く回答、というよりもむしろ雑談に近いです。日本のポップスにおける革命家でありながら、その仙人めいた感じがなんとも謎めいて厚みを感じさせます。力の抜けたやりとりに心癒される一冊です。
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細野晴臣が第4のメンバーとして声をかけていたのは、美術家・横尾忠則でした。本書は彼のこれまでの発言や文章をまとめた横尾語録。頭でっかちになりがちな現代人に対して、「アホになれ」と警句を発しています。本書を読みながら横尾がYMO入りしていたら・・・と考えると、楽しくなってくるはずです。
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YMOのONGAKU
藤井 丈司(著)
YMOのレコーディング・スタッフだった著者が記した、YMOへの愛に満ちた観察記録です。三者三様の個性が楽曲に対してどんなこだわりを示し、裏方として著者がその声にどう応えたのか。本書なくして、そのやりとりは決して明るみに出なかったはずです。読後には、YMOの楽曲に新たな響きを聴くことができるかもしれません。
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