ブックキュレーターhonto編集員
夏の夜に読みたい。心温まる妖怪の本
妖怪の本というと、ホラーという印象があるかもしれません。だけど妖怪は、昔から日本の伝承や物語のなかに生きていた隣人のような存在でもあります。妖怪の話のなかには怖さを楽しむホラーだけでなく、隣人としての心温まる話もあります。夏の夜に虫の声を聞きながら読みたい、心がじわっと温かくなる妖怪の本を紹介します。
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三島屋のおちかが聞き役になり、江戸の人たちの不思議な話を集める物語。本書は「三島屋変調百物語シリーズ」の一つで、江戸の生活のなかに存在する妖怪などちょっと不思議な話ばかりが収録されています。同シリーズでかつて登場した「くろすけ」と人間の夫婦の切ない交流には、温かい涙があふれることでしょう。
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舞台は、妖怪と人間が一緒に暮らすことになった日本。しかし、改暦により妖怪側の不満が爆発。対応のために設立された妖人省でコンビを組むことになった、人間の青年たちと半妖の少女たちの物語です。妖怪や半妖への偏見がありつつ、それでも一緒に歩もうとする種族を超えた愛が描かれています。半妖であるざくろたちの恋模様も見どころです。
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岩手県の遠野に伝わる妖怪の逸話集。座敷童や河童など有名な妖怪の話や田植えを手伝うやさしい少年姿の神様の話など、心が温かくなる話も収録されています。共存している妖怪のやさしくも奇妙な逸話に、懐かしい日本の姿を見ることができます。『うしおととら』や『おとめ妖怪ざくろ』がさらに楽しくなる一冊でもあります。
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