ブックキュレーターhonto編集員
みんな違うからいいんだよ。道に迷った我が子をやさしく肯定できる絵本
子どもが小学生くらいになると、自分と友だちの些細な違いで悩んだり、漠然と人生について不安を感じたり、ほんの小さなことを気にとめて、心を痛めたりすることが増えてきます。そんなとき、大切な我が子にかける言葉がうまく見つからないときもあるものです。そこでここでは、悩める子どもたちをやさしく包みこんでくれる絵本を集めました。
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はっぴぃさん
荒井 良二(作)
山の上にある大きな石の上にやって来て願い事を聞いてくれる「はっぴぃさん」。あわてんぼうをなおしたい女の子と、のろのろをなおしたい男の子が、同日同時刻、はっぴぃさんを目指して進んで行く物語です。自分がだめだと思い込んでいることでも、他人の目から見たら立派な長所。誰をも肯定してくれる一冊です。
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どんぐりむらのほんやさん
なかや みわ(さく)
どんぐりむらのほんやさんのてんちょうは、お客さんの希望どおりに本を見つけてくれる天才!店員のくるんとこなろうは、そんなてんちょうを尊敬し、彼のようになりたいと憧れを抱いています。でも、お客さんの視点から見ると・・・。適材適所で働く三者三様の本の魔法が、凝り固まった気持ちを軽やかにしてくれるはずです。
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幼い頃、おじいちゃんがよくかけてくれた言葉「だいじょうぶだいじょうぶ」。それは、些細な不安や理不尽、生きづらさ・・・そういうすべての負を受けとめて、いつも「ぼく」を励まし支えてくれたおまじないでした。やがて大きくなった「ぼく」は・・・。親世代なら号泣必至、子どもには必ず気づきのあるやさしい絵本です。
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だるまちゃんとてんぐちゃん
加古 里子(さく え)
加古里子による不朽の名作。だるまちゃんが、仲良しのてんぐちゃんの色々な部分が羨ましくなり、お父さんの力を借りて次々とまねっこをしていくお話です。てんぐちゃんにほめられても、なかなか欲の止まらないだるまちゃん。同じになりたいけど、違うから楽しい。そんな悩める子どもたちを代弁してくれる物語です。
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ぼくだけのこと
森 絵都(作) , スギヤマ カナヨ(絵)
森絵都が綴る、たった1人しかいない自分という存在を具体的に知ることのできる絵本です。きょうだいのなかでぼくだけにえくぼがあり、クラスのなかでぼくだけが・・・と、ピンポイントで「ぼくだけ」の例を挙げていくようたくんに、逐一証言をしてくれる家族や友達。オチもおもしろく、楽しみながら自分を肯定できる一冊です。
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