ブックキュレーターhonto編集員
文章をより自由に書くために!文章観を見つめ直すための本
インターネットやスマートフォンの時代を反映してか、最近では文章にまつわるさまざまな本が出版されています。しかし、その多くが表現上のテクニックを説くばかりで、書き手の文章観を養う本が少ないのも事実。そこで文章をより自由に書くための本をセレクトしました。一度、あなたの文章観を見つめ直してみませんか。
- 15
- お気に入り
- 1256
- 閲覧数
-
井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室
井上 ひさし(ほか著) , 文学の蔵(編)
小説家・井上ひさしが行った「文章教室」の内容を一冊にまとめたものです。著者は『自分にしか書けないことを、だれにでもわかる文章で書くということ』が重要だと述べます。表現上の注意点はもとより、日本語の機能性や特徴からもその極意が説かれていて、日本語の知識も身につく一冊。とても読みやすい本です。
-
本書は、WEBサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」で連載されたコラムをまとめた本です。『自分の頭で考え、自分の想いを、自分の言葉で表現』する、というコンセプトをもとに、読者からの質問に回答するかたちで文章を書く際の注意点が紹介されています。日常のコミュニケーションを考えるうえでも、きっと参考になるでしょう。
-
文章心得帖
鶴見 俊輔(著)
哲学者・鶴見俊輔が「文章教室」で話した内容をまとめた本です。本書がユニークなのは、著者が10代の頃にアメリカで過ごした経験から、英語と日本語が混じり合ったところに文体の理想を置いているところ。著者の主張の根底にあるのは、ことばで表現する際に自らの体験や経験がいかに重要になるかにあります。
-
文章読本さん江
斎藤 美奈子(著)
谷崎潤一郎以来、多くの小説家が世に送り出した「文章読本」。本書は歴代の「文章読本」を取りあげて、そこに特徴的な「文学主義」や「権威性」をあぶり出す評論です。巻末では、インターネットや携帯電話が登場したデジタル時代の「文章読本」の行方についても述べています。快刀乱麻を断つ、著者の筆さばきに注目です。
ブックキュレーター
honto編集員ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です