ブックキュレーターhonto編集員
小説を読み解く力を養って、「小説の神様」の作品を堪能しよう!
小説の作者が豊かな表現の中に隠した登場人物の機微を読み解ける自信がありますか?ここでは、そんな問いに「自信あり」と答えられるようになる本を紹介します。また、その力をつけた上で「小説の神様」と呼ばれた志賀直哉&横光利一の代表的な短編を読んでみてください。小説という表現の奥深さの一端に触れることができるはずです。
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大学受験のための小説講義
石原 千秋(著)
夏目漱石研究で有名な石原千秋が大学受験に使われた題材を利用して、小説とは何を読むのか、物語と小説の違いは何か、ということを解説した、小説との付き合い方がわかるようになる本です。横光利一作品の難解さとおもしろさを紹介しているページもあり、行間を考える新鮮さを味わうことができるしょう。
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ちくま小説入門 高校生のための近現代文学ベーシック
紅野 謙介(編) , 清水 良典(編)
タイトルに「高校生のため」とありますが、万人向けの参考書です。小説鑑賞に必要な眼を養うための知識と方法論が学べ、小説を読んでおもしろかったか否か以外の価値尺度を持てるようになるでしょう。志賀直哉の短編「濠端の住まい」も収録されています。
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清兵衛と瓢簞・小僧の神様
志賀 直哉(著)
鋭く正確に捉えた対象を簡潔な言葉で表現する志賀直哉の文章は、多くの文学者から高い評価を得ています。13の短編小説が収録された本書は、卓越した文章を存分に味わうことができる贅沢な一冊です。人生について考えさせられる警句にも遭遇することでしょう。
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日輪・春は馬車に乗って 他8篇
横光 利一(作)
新感覚派の驍将であり、つねに新しい小説の形式・技法を実験的に示した横光利一は、戦前の文壇で「小説の神様」(「文学の神様」とも)と呼ばれました。この短編集を読んでいると、これが同じ作家が書いたものかと衝撃を覚えるでしょう。巧みかつ奇抜な表現&構成で記された人間描写が秀逸です。
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