ブックキュレーターhonto編集員
興味はあるけれど・・・。絵の見方がわからない人にオススメの本
話題の名画に関心を持ち展覧会に行ってみたものの、今ひとつ絵の見方がわからない。「どこに注目したらいいんだろう?」そんな風に戸惑ったことはありませんか?美術史に詳しくなくても、絵を前にしてどんなところを楽しめばいいのか、具体的な手引きとなる本を集めました。実際に美術館へ行って、自分の目で確かめたくなるでしょう。
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絵画を「造形」から読み解くためのツールを解説した本です。絵の主役や視線の誘導、線のバランスに配色、構図の分割など、名画と呼ばれる作品がいかに緻密に計算されているのかがわかり、驚かされます。美術の素養がなくても、漠然とした感性ではなく、明確に理論化された技術で絵を鑑賞できるようになるはずです。
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描かれた「モチーフ(思想や題材)」から作品を読み解く、美術鑑賞の入門書です。動植物や食物、小道具に建築物、自然物などの要素が、どのような意味づけで用いられているのか?その象徴的な意味合いを、宗教的素養のない人にも伝わるよう明快に説明しています。見開き構成で、どこからでも気軽に読むことができます。
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名画の言い分
木村 泰司(著)
西洋美術の鑑賞法を初心者向けに解説した本です。古代ギリシア彫刻から後期印象派まで、美術史の流れを把握できるようになります。美術は見るものではなく読むものである、と著者は主張しています。政治や宗教、文化事情など、作品が成立した「歴史的背景」を参照することで、作者の意図やメッセージを解釈することができるのです。
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簡単すぎる名画鑑賞術
西岡 文彦(著)
絵の読み解きにおいては嚆矢となる著者の、絵画鑑賞術の指南書です。「モナ・リザ」はなぜ名画と呼ばれるのか?素朴な疑問に始まり、オーソドックスな作品を事例に絵の見方の要点を簡潔にまとめています。特に時代ごとの「タッチ」の差異や、その変遷を詳しくたどることができます。
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美術ブロガーによる鑑賞ガイドです。西洋の古典的歴史画から親しみやすい風俗画、人気の高い印象派、難解な抽象絵画、日本画や現代美術、工芸品に至るまで幅広くピックアップ。専門家ではない視点による楽しみ方を、平易な筆致で濃厚に語っています。紹介されている作品は国内で観られるものばかりです。
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