なぜ太る？なぜ痩せたい？ダイエットの謎に迫る本

ダイエットのリバウンド経験者なら思わず気になってしまうタイトルを冠した本書。そんな素朴な疑問を手始めに、現代人がなぜ太るのかをあらゆる角度から解説。世界中で増加しつつある「健康を損なう肥満」のメカニズムについても触れ、健康に生きるための「食」について深く考え直させてくれます。

ショッキングなタイトルですが、本書は肥満のメカニズムを単なる自己責任として片づけず、世界中で肥満が引き起こされつつある社会背景についても、医科大学院教授が医学論文に基づいて紹介しています。自分が知らず知らずのうちに「太らされて」いないか、読後に思わず考えてしまう一冊です。

「痩せたら、かわいくなる」「ダイエットに成功したら、もてる」理由は人それぞれですが、多くの人が「痩せたい」という気持ちを強く抱くようになったのはどうしてなのでしょう。「痩せる」ことへのプレッシャーが高すぎる日本社会の謎に迫り、痩せたい気持ちとの上手な距離の取り方について考える本です。

著者は、食とテーブルマナーの総合教室を主宰し、1万人以上の人の食べ方を見てきた食のスペシャリスト。徹底的に「食べる」を意識することで、さまざまなことが変化するといいます。「食べ方」とダイエットの関係に意外なアプローチがあることに気づかされるとともに、太る意外な理由が見えてくるかもしれません。

「おいしくてつい食べすぎてしまって、太った」「どうせ太るならおいしいものを食べたい」やめた方がいいとわかっていても「食べてしまう」ほどの「おいしさ」とは、なんなのでしょうか？本書は、時には人間の行動を左右してしまう「おいしさ」の正体について多角的に考えていきます。