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動物の世界は人間社会を映す鏡?と考えさせられる本
人間は道具や言葉をあやつり高度な文明を築いたとはいえ、広い意味では動物です。動物の世界をのぞいてみると、人間と似ていたり、人間よりも優れているところがあったりして驚かされます。「人のふり見てわがふり直せ」というように、動物の世界認識や行動・進化などを知ることで、人間が気づかなかった新たな知恵を発見できる可能性があるのです。
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家畜化という進化 人間はいかに動物を変えたか
リチャード・C.フランシス(著) , 西尾 香苗(訳)
犬や豚、羊などが家畜化された過程を追い、人工的な環境変化が進化に及ぼす影響を考えます。さらに、人間の進化は自分自身を家畜化する傾向があるとして、狼が犬に進化した過程との共通点を検証。そして、家畜化された動物は自己家畜化する人間の未来を先取りしているのでは、と人類の未来も展望する野心作です。
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動物園から未来を変える ニューヨーク・ブロンクス動物園の展示デザイン
川端裕人(著) , 本田公夫(著)
ニューヨークのブロンクス動物園で、展示デザインを担当する日本人の仕事を追ったルポです。この施設は、単に動物を飼育して見せるだけでなく、自然に近い展示と伝わりやすい解説表示を追求しています。野生動物の保護、動物の権利・福祉の概念、環境教育は、マイノリティや弱者との共生など、人間社会の課題を考える参考にもなります。
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進化認知学の入門書です。この学問は、動物の生きる環境や世界を知る動物行動学と、動物が新たな知識や行動を学習する力、人の顔や個体を見分ける能力を研究する認知心理学とを融合したものです。人間中心の価値観を抜け出し、他の種をありのままに理解することで、人間の想像を超える新たな知の泉を探る一冊です。
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おとなのための動物行動学入門
今福 道夫(著)
動物と人間の世界を比べてみると、案外似ていることに気がつきます。そのうえ、群で生活する動物の助け合いや主体性を尊重した子育てなど、動物から学ぶこともたくさんあります。動物行動学の専門家が、あまり知られていない動物の世界を人間との違いや共通点を交えて解説した、読んで楽しい一冊です。
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人間の生活上の悩みに動物の視点から答える本です。人間は将来に不安を覚え、物事を複雑に考えすぎて悩みますが、動物は悩むことなくその時々の課題にシンプルに取り組みます。浪費グセなど生活に関すること、夫婦の倦怠期といった家庭のこと、さらには恋愛や部下の指導、いじめなどを含む47の相談に明るく応じます。
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