ブックキュレーター花まる学習会 平沼純
宇宙(そら)へ!~地球を飛び出すはるかな旅を描いた児童書
誰もが一度は抱くであろう、「宇宙へ行ってみたい」という夢。長年人類が積み重ねてきた宇宙開発の歴史を知り、宇宙に思いをはせることは、翻って自分が今生きている地球、そして「自分という存在そのもの」を見つめ直すことにもつながります。今宵はこれらの本をかたわらに、しばし宇宙(そら)を見上げてみませんか?
- 14
- お気に入り
- 2050
- 閲覧数
-
うちゅうはきみのすぐそばに
いわや けいすけ(ぶん) , みねお みつ(え)
地面から少しずつ空へのぼり、街や山々、海を見下ろすようになり、やがて宇宙空間へ―。一般的に「宇宙」とは、大気がほとんどなくなる「地上100キロメートル」より上空。実は、東京駅から富士山よりも近い距離。今自分のいる場所から宇宙までの距離感を体験でき、宇宙が少し身近に思えるユニークな科学絵本です。
-
月へ アポロ11号のはるかなる旅
ブライアン・フロッカ(作 絵) , 日暮 雅通(訳)
1969年、人類初の月面着陸を果たしたアポロ11号の打ち上げから帰還までを描いた絵本。宇宙飛行士たちの旅をリアルに追体験できるとともに、詩的な文章で宇宙空間のはるかな広がりが感じられます。スペースシャトルの内部の様子も詳しく描かれていて、大人が読んでも興味深い内容です。
-
キュリオシティ ぼくは、火星にいる
マーカス・モートン(作) , 松田素子(訳) , 渡部潤一(日本語版監修)
「ぼくの名前はキュリオシティ。今、地球からずっと遠いところにいる―。」2011年に火星探査機として打ち上げられ、翌年に火星に降り立ったキュリオシティ。その製作過程や打ち上げの様子、火星探査の実際などをグラフィカルなイラストと明快な文章で描いた一冊。巻末にはNASAの火星探査の歴史も詳しく紹介。
-
おかえりなさいはやぶさ 2592日の宇宙航海記
吉川 真(監修)
小惑星「イトカワ」の表面物質を探査するために2003年に打ち上げられた探査機「はやぶさ」。その打ち上げから始まり、探査中の数々の困難、大気圏突入の「帰還」に至るまでを、航海日誌風に紹介するノンフィクション。CGや写真、明快な文章で説明されていて読みやすく、はやぶさの7年間の旅路を追体験できます。
ブックキュレーター
花まる学習会 平沼純1982年生まれ。慶応義塾大学文学部卒、同大学院社会学研究科修士課程修了。花まるグループの受験部門であるスクールFCで、国語や公立中高一貫コース授業のほか、総合的な学習の時間である「合科授業」などを担当。多数の受験生を合格へ導くとともに、豊かな物語世界の楽しさ、奥深さを味わえる授業を展開し続けている。各種メディアで紹介された『子どもを本好きにする10の秘訣』(実務教育出版)のほか、書籍、雑誌・新聞記事などを多数執筆。読書をテーマにした講演会や連続講座も精力的に行い、本を読む楽しさ、物語を味わう大切さを訴え続けている。2016年よりほぼ毎月開催している連続講座「旅する読書」は、全国から参加者が集まる人気イベント。
ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です