ブックキュレーター立命館大学情報理工学部教授 谷口忠大
ゲームでコミュニケーションや知識創造を加速させろ!
会議を始めとしたコミュニケーションの場は仕事や勉強のためとはいえ、つまらなくて良いわけではありません。みんなの意見や知識を引き出すためには、「伝えたい!」「教えたい!」といったモチベーションを高める楽しさが必要です。それがゲーミフィケーションです。書評のゲーミフィケーションと言われる「ビブリオバトル」。今回はゲームとは何か?そのコミュニケーションへの応用という視点で選んでみました。
- 13
- お気に入り
- 2705
- 閲覧数
-
幸せな未来は「ゲーム」が創る
ジェイン・マクゴニガル , 妹尾堅一郎 , 藤本徹 , 藤井清美
原題は「Reality is broken」。社会や生活におけるゲームの力の有効活用について論じた学術的な一般書。本書でも引用したゲームの定義を始め、示唆に富む内容が多い。この視点から誰かを動機づける仕組みの大切さについて学んでみよう。
-
ゲームストーミング 会議、チーム、プロジェクトを成功へと導く87のゲーム
Dave Gray(著) , Sunni Brown(著) , James Macanufo(著) , 野村 恭彦(監訳) , 武舎 広幸(訳) , 武舎 るみ(訳)
コミュニケーションの場をゲームを使って良くしよう。よく知られたブレインストーミングを始めとして、わざと無理難題を考えるミッション・インポッシブル、トーキングトークンを次の話者の指名ボタンにするゲームなど、ゲームのようにもりあがって会議を回す実践的手法が満載。
-
ゲームとはなんだろうか? そして、それがビジネスを変えだした2010年代、人をやる気にさせる、人をハマらせる仕組み――ゲーミフィケーションを解説した、国内の研究者による紹介の本。
-
ビブリオバトルへ、ようこそ!
濱野京子(著) , 森川泉(イラスト)
書評をゲームにして、知識共有を進めるビブリオバトルは小学生や中学生の読書推進の手法として用いられる。「人を通して本を知る、本を通して人を知る」それってどういうことなの?解説書ではなく、小説だからわかるビブリオバトルがある。物語を通じてビブリオバトルに触れる一冊。
-
コミュニケーションナビ話す・聞く 1 やるぜ!ビブリオバトル
谷口 忠大(監修)
マンガ形式の絵も入ったビブリオバトルの入門書。平易に理解できる作りながら、ビブリオバトルに関する教科書「ビブリオバトル」(文春新書)よりも2,3年後に書かれ、より発展し、洗練された論点も含んでいる一冊。まずはこの一冊を読んで活用を!
ブックキュレーター
立命館大学情報理工学部教授 谷口忠大1978年京都府生まれ。立命館大学情報理工学部教授。パナソニック株式会社客員総括主幹技師。「どうして僕らは相手の頭の中をのぞけないのにコミュニケーションできるようになるんだろうか?」「僕たちは分かり合えるんだろうか?」などといった身近な問いから、気づけば人工知能とロボティクス、そして、人間のコミュニケーションへとつながる学際的な研究者になっていた。記号創発システムという概念を提案し、記号創発ロボティクスという研究分野を創出し、人間と人間がコミュニケーションできることの秘密、未来のコミュニケーションロボットの実現へと迫る。世界に広まる書評ゲーム・ビブリオバトルの発案者としても知られる。
ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です