ブックキュレーターhonto編集員
知と歴史の宝庫に出逢う。博物館をより楽しむための本
自然の歴史や人類の営みを遺産として守り、後世に伝えてゆくのが博物館です。総合博物館から各分野に特化した専門博物館まで、世界にはたくさんの博物館があります。それらは文化継承のための施設であるとともに、エンターテインメントの場でもあります。実在する施設から架空のものまで、博物館をテーマにした小説やエッセイを紹介します。
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小説日本博物館事始め
西山 ガラシャ(著)
東京国立博物館の初代館長、町田久成の伝記小説です。明治の世、日本では廃仏毀釈によって寺社仏閣が破壊される風潮にありました。時代のしがらみや政府高官との駆け引きに苦労しながらも、貴重な美術文化を保護し、理想の博物館を造るべく奔走した男の情熱の物語。読後、彼の半生に思いを馳せつつ上野を散策したくなるはずです。
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小惑星に建設された巨大博物館を舞台にしたSF連作短編集です。そこには地球上のあらゆる美術品とともに、厄介な揉め事も持ち込まれ・・・。主人公の日系学芸員の気苦労や、ユニークな仲間たちとの交流など、美を巡る人々の想いが複合的に描かれます。「芸術とは何か?」という深遠なテーマを、温かいタッチで綴った一冊です。
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国立自然史博物館に棲みつく偏屈な博物学者と新人分類学者のコンビが、収蔵品にまつわる事件を解決していく連作ミステリーです。呪いの鉱物、植物の命名、幻のオオカミ、化石ビジネス、死を招く甲虫、人類の祖を巡る謎など、生物の放つ生命力のすごさに思いを馳せつつ、自然史にも言及した、学術と空想の融合が楽しめる一冊です。
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