マンガの魂は細部に宿る!?サブキャラを主人公にしたスピンオフ傑作選

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『金田一少年の事件簿』では、明智警視は刑事でありながら金田一の宿敵です。主人公の推理のライバルとして憎たらしく描かれていますが、輝かしい実績や知性は本物。強い正義感と優れた推理力で、上層部の圧力にも立ち向かいます。そんな明智警視の若かりし警部時代を描き、まだ青臭い姿を見ることができるコミックです。

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『名探偵コナン』に登場する謎多き男・安室透。本編では得体の知れない人物として描かれていますが、このスピンオフでは貴重な彼の日常が窺えます。カフェで働く彼は、お客さんに愛される人気者。丁寧な接客、メニューの考案といった平和な生活の陰で、時折チラつく裏の仕事・・・。安室の人間味と底知れなさを描き、本編の行間を埋めてくれています。

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本書の主役は『モブサイコ100』で主人公の師匠として活躍する霊幻新隆です。霊能力者を自称するも、実はまったく霊能力がない詐欺師の霊幻。機転・人脈・ハッタリを武器に本物の霊と戦う彼の仕事ぶりとは？頼れる主人公が不在の際の霊幻にフォーカスした、本編の2番手キャラの胆力と人間性を知ることができる1巻完結スピンオフです。

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本家『絶対可憐チルドレン』では敵組織のボスである兵部。彼の視点から組織の活動を見てみると、世界は正義と悪に二分できないと痛感します。本作のもう1人の主役ヒノミヤもまた、兵部を通して正義の難しさを知っていくのです。「悪役は必ず悪者」とは限らない、兵部の複雑な行動原理が明かされています。

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『カイジ』で「死のゲーム」企画担当をする帝愛グループ幹部・利根川のスピンオフです。残忍な彼の実態は、暴君の社長と多くの部下の板挟みに苦しむ1人の社畜でした。上司も部下も立てる必要がある彼の心労は、まさに中間管理職あるある。悲哀とユーモアたっぷりに描かれる利根川に共感する人も多いはずです。