ブックキュレーターhonto編集員
読めば読むほど味が出る、再読のススメ
「一度読んだらそれで満足!」と、読み終えた本をすぐ手放してしまう方も多いでしょう。ですが、再読だからこそ新たな発見があったり、印象が変わっていく本もたくさんあります。ここでは、再読することでいっそう輝く本を集めました。読めば読むほど味が出る、粋な読書体験をぜひ味わってください。
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人気作家・池井戸潤が織り成す、銀行を舞台した群像劇です。二転三転するストーリーに、ページをめくる手が止まらなくなるはず。登場人物たちは単純な善悪で割り切れないリアリティがあり、働く意味についても考えさせられます。一度目で純粋に物語を楽しんだ後、2度目はぜひ全体の構成の妙を味わってみてください。
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新参者
東野 圭吾(著)
日本橋で起こった殺人事件に、刑事・加賀恭一郎が立ち向かいます。謎解きの魅力はもちろんのこと、下町を舞台に展開される人情味あふれるやり取りに思わずほろりとさせられます。伏線の張り方や回収の仕方が見事で、何度読んでも気づきのある一冊です。
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文明を失った世界を命懸けで旅する男ラゴスと、旅先で出会った人々との交流を描いたSF小説です。主人公の成長を一緒に味わうことができ、生きる意味や死ぬ意味について考えさせられます。自分の立ち位置や経験によって、読後感は変わるはず。いつまでも手元に置いて、何度も繰り返し読みたい物語です。
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