ブックキュレーターフォトグラファー・記者 長塚奈央
本の中で「古本屋」巡り!作家がいざなう個性的な古本屋が舞台の物語
新刊書店も好きですが「古本屋」にはその外観、棚に並ぶ本のタイトルなど惹き寄せられてしまう魅力があふれていて、ただ通り過ぎるなんてできません。それぞれに古本屋と密接な関わりを持つだろう作家による「古本屋」を舞台にした物語は、読めば一瞬にしてめくるめく店内に足を踏み入れたような感覚に。訪ねて欲しい架空の古本屋5軒(冊)を。
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18歳の時に古本屋に売った本の不思議な行方、旅先で出会った一冊の本、恋人と私と本の三角、いや四角関係、忘れられない古書店など「本」にまつわる9つの短編集。その時々にそばにあった本が、人生のさまざまなシーンを濃密な記憶へと変えていく。著書・角田光代さんの本にまつわるエッセイ(後書き)も心に残ります。
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海外に舞台を移すと古書店もまた違った匂い、空間を見せてくれる。退職、病気、離婚を経て静かな晩年を迎えようと地元ブルックリンヘ戻ったネイサンがその地で再会したのは古本屋で働く、かつては輝かしい未来を期待していた甥。映像を見ているかのような街の描写、個性的な人間模様はポール・オースターならでは。
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古書店を営む祖父と二人で暮らしてた高校生の林太郎は、その祖父を亡くし、学校にも行かず引きこもるように店に身を置いている。ある日「不思議の国のアリス」のウサギのごとく彼の目の前に現れたトラネコが「閉じ込められた本を助けて欲しい」と、本の迷宮へ彼を誘う。本への思い、本の持つ力をストレートに描いた一冊。
ブックキュレーター
フォトグラファー・記者 長塚奈央1973年東京生まれ。学習院大学文学部フランス文学科卒業ののち、パルコブックセンター本部勤務を経てカメラマンに転身。書籍や雑誌を中心に料理や雑貨、インテリアの撮影を多数手掛けるほか、カメラ学校の講師などもつとめる。著書に自ら旅し、食のシーンから街の空気を写真と文章で綴った『上海口福案内』がある。近年は撮影の傍ら、地域に密着したWebニュースの記者として積極的な取材活動も行っている。日常からあっという間に非日常へとワープできる本と映画、舞台が生活に必要不可欠。
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