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天才?それとも稀代のダメ人間?本当の石川啄木に迫る本
近代短歌を完成させた天才歌人・石川啄木。明治に活躍し、26歳で夭折した啄木ですが、じつは「生活破綻者」や「借金王」とも言われる相当なダメ人間だった・・・ということはご存知でしょうか?ここでは「人間味あふれるダメ天才」こと石川啄木が、身近に感じられるような本を紹介していきます。
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アメリカ出身の日本文学者による、石川啄木の研究本です。啄木の功績や人間関係、彼が遺した「ローマ字日記」などを丁寧に読み解き、啄木とはどのような人物であったのかを描き出しています。巻末の『啄木の絶大な人気が復活する機会があるとしたら、それは人間が変化を求めるときである』という言葉も印象深い一冊です。
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啄木「ローマ字日記」を読む
石川 啄木(原著) , 西連寺 成子(著)
妻に読まれるとまずい・・・という理由からローマ字で書かれた啄木の日記は、彼の死後、金田一京助のもとにわたって公開されるに至りました。日記には自身の莫大な借金や自殺願望のほか、浮気に関する記録もたくさん記されていました。本書では、有名な女遊びについての記述を読み解きつつ、啄木の評論や小説についても触れています。
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『一握の砂』は啄木の生前、『悲しき玩具』は死後に刊行された歌集で、本書はその2冊がまとめれられています。啄木のダメっぷりには辟易としますが、その歌に込められた言葉の力は本物。彼の人となりを十分把握したうえで歌に接すれば、また違った味わいを感じられるはずです。
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