ブックキュレーター美容研究家・メイクアップアーティスト 小林照子
自分自身が大切にしているものを、伝えたい。
私は言葉を大切にする生き方をしてきました。人からかけられた言葉に触発され、共鳴し、考え・・・時には傷つくこともありますが、長い人生の中でいつも言葉に勇気や希望をもらいました。そんな私から贈りたい本は、今までもらったものをお返しするという意味も込め『言葉』を大切にしているもの。『美意識』も大事にしたい要素ですね。
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こころ歳時記
吉元 由美(著) , 片岡 鶴太郎(絵)
お互い言葉を大切にするという共通項があり、作詞家の吉元さんとは旧知の仲。中でも、日本の伝統的な美しい風習やそれにまつわる言葉を、作詞家ならではの情感溢れる丁寧な文章で伝えるこの本が大好きです。歴史や過去に学ぶのも、私の信条。お正月、節分など、今ではイベント化した季節行事の深い意味を知るきっかけにも。
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イブに生まれて こんなに違う女の医療と男の医療
マリアン・レガト(著) , 下村 満子(監訳) , 山田 睦子(訳)
美容研究家という仕事柄、美容と医療の関係性は常に注目しています。「アダムには効いて、イブには効かない薬…」、性差を無視した投薬・医療がどれほど危険かをわかりやすく教えてくれます。今でこそ男女平等やジェンダーという言葉が普通になっていますが、この本がその先駆けとなり全米でも大きな反響を呼んだそうです。
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花さき山
斎藤 隆介(著) , 滝平 二郎(画)
最初に手にしたのは長女ひろ美が5歳の時。以来孫、そして現在2歳になるひ孫へと、小林家3世代で読み継がれています。「花さき山」は優しいことをすると、美しい花がひとつ咲くよ、という物語。絵本と侮る事なかれ。大人になった今読んでも、思いやりのこころを深化できる一冊。切り絵も美しく、世代を超えた永遠の名作。
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美意識を磨く場所として、美術館を巡るのが好きです。美しい絵は、見るだけでインスピレーションが沸くのですが、特に惹かれるのがアンリ・ルソーです。長女ひろ美がすすめてくれたこの本は、ルソーの作品『夢』をテーマにしたミステリー。自身が好きなルソーの絵とシンクロして、とても楽しく読みました。
ブックキュレーター
美容研究家・メイクアップアーティスト 小林照子1935年生まれ。株式会社コーセーで長年にわたり美容について研究。「ナチュラルメイク」を創出し、世界初のパウダーファンデーションや美容液など、数々のヒット商品を生み出し一世を風靡。1991年、56歳で独立起業。肌を温めてリラックスさせ、冷やして引き締める「温冷美容」を提唱するなどビューティビジネスに携わる一方、[フロムハンド]メイクアップアカデミー、青山ビューティ学院高等部の学園長として、美のプロフェッショナルの後進育成にも力を注いでいる。長年培ってきた美容理論「印象分析」のAI化、女性リーダーを育てる私塾「アマテラス アカデミア」などのプロジェクトも現在進行中。85歳のユーチューバーとしてYouTube「小林照子TV」も開始。著書「これはしない、あれはする」(サンマーク出版)は6万1千部を突破。近著に「なりたいようになりなさい」(日本実業出版社)、「美しく生きるヒント」(青春出版社)
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