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集団で襲い来る恐怖!虫の大群との死闘を描いたホラー&サスペンス
ホラー小説に出てくるモンスターといえば、たいていが図体の大きい怪力な生き物。しかし、そんな通説をひっくり返すかのように、小さな昆虫が脅威になる物語があります。ここでは、1匹では無力な虫が集団になったときの恐怖を存分に味わえるホラーやサスペンスを集めました。身近な存在の、驚異のパワーに慄くこと間違いなしです。
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闇のシャイニング リリヤの恐怖図書館
スティーヴン・キング(著) , ハンス=オーケ・リリヤ(編) , 友成純一他(訳)
本書に収録された中編「炎に溺れて」は、町外れの邸宅に誘い込まれた少年たちが大量の昆虫に襲われる物語です。その昆虫とは……蛾。牙も針も持たない蛾が、どんなかたちで脅威になるのかが本作の読みどころ。昆虫の恐怖に勇気と友情で立ち向かう少年たちの姿は、本書が捧げられたスティーヴン・キングの小説を思い起こさせます。
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大ヒットシリーズ「リンカーン・ライム」の第3弾。このシリーズでは珍しく、アメリカの田舎が舞台です。ノースカロライナの田舎町で、誘拐事件が発生。犯人は「昆虫少年」と呼ばれる地元の虫好き少年で、スズメバチの巣を使った罠ですでに警官1名を殺害していました。昆虫少年と科学捜査官の激闘から目が離せなくなるはずです。
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主人公は人間と昆虫のハイブリッド種族「ミクロイド」の青年たち。彼らが人間世界の征服を目論む悪のミクロイドと戦う名作コミックです。昆虫の集団に襲われた人間が一瞬でミイラ化する場面は衝撃的。かつて昆虫好きの少年少女を夢中にした本作は、今も色褪せることなく人と自然の関係性を問い続けています。
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世界の終わりの物語
パトリシア・ハイスミス(著) , 渋谷 比佐子(訳)
本書所収の「〈翡翠の塔〉始末記」は、高級タワーマンションにゴキブリが発生する物語。「普通にある話では?」と思われるかもしれませんが、この物語のゴキブリは並ではなく、大量発生して建物を乗っ取る威力を持っているのです。彼らと人間との戦いの結末は・・・?皮肉で破滅的な話を得意とする著者らしい小説です。
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