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もううわさに惑わされない!情報の真偽を見極める思考法が身につく本
「白湯を飲めば予防できる」「トイレットペーパーが品薄になる」など、新型コロナウイルス感染症流行の初期、真偽が定かではないこのような情報が流布されました。インターネットやSNSにより情報が氾濫する現代、情報の真偽を正確に判断することが自分を守ることにつながります。ここでは、情報の信頼性を見極めるための思考法が身につく本をそろえました。
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うわさを「古くて新しいメディア」として捉え、デマ・流言・ゴシップ・都市伝説・・・などようにさまざまな形をとる「うわさ」について多面的・学術的に検討しています。つかみどころのない「うわさ」とは何かを知ることは、うわさの真偽を見極める上で大きな助けになります。ネット社会とうわさの関係についても考察されています。
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流言蜚語
清水 幾太郎(著)
「流言蜚語」とは口語で伝わる根拠のない情報のこと。本書では、流言蜚語の成立条件や社会的な機能を分析するとともに、関東大震災でいかに流言蜚語が伝播していったかについて記されています。新型コロナウイルスの流行に端を発した動揺など、21世紀を生きる私たちにも多くの示唆を与えてくれる一冊です。
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うわさの遠近法
松山 巌(著)
明治から大正、そして昭和にかけて、おびただしい数のうわさが生まれ、消えていきました。それらのうわさは庶民が何に不安を感じていたのかを把握し、考察するための重要なファクターとなります。サントリー学芸賞を受賞した力作で、近代日本で流布したうわさを知るには外せない一冊です。
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投資、血液型性格診断、平均寿命といった具体的な事例についての対話を通して、統計を学ぶことができる本です。数字はウソをつかないがウソつきは数字を使う・・・だけど統計学の基礎を知ることで、怪しいデータ・怪しいグラフを使うウソつきを見破れるようになります。難しい計算は使われていないので、数学が苦手な方でも読み通せるはずです。
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科学哲学や倫理学を専門とする著者が、「クリティカルシンキング」の具体的な方法について解説しています。ある主張の正しさを吟味する方法を身につければ、うわさに惑わされずにすむはず。誰が言ったかではなく何を言ったかを問題にして主体的かつ批判的に主張を検討するべきである、という著者のメッセージが最初から最後まで貫かれた一冊です。
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