わたしの東京　あなたの東京――誰かの街が、私たちの街になる

「東京で生まれた私の故郷は浅草です」と、大正生まれの沢村貞子は書く。その心意気で、生まれ育った浅草の町と人々の暮らしぶりを細やかに、生き生きと綴っていく。物売りや子どもたちの遊ぶ声、おかみさんたちのおしゃべりまでが聞こえてくるようだ。

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上野・本郷・谷中・浅草など「都心北部」を、社会学者・吉見俊哉が7日間かけて歩いた記録。一日の終りには「まとめと提言」があるのが画期的。詳細な地図とともに東京の地層と時間層を旅し、未来の東京のありかたを考えよう。

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変わりゆく東京の姿を記録し続けてきた著者による、地元・谷根千の古代から現代までを紹介した、小さな「歴史読本」。訪れて楽しい谷根千エリアに絞って書かれているので、街歩き初心者にもオススメしたい。

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東京生まれの箱入り娘・華子と地方から上京して、IT企業で働く美紀。一人の男を通じて、階層の違う二人が出会うこの物語は、具体的な土地、ホテルやファッションが緻密に盛り込まれた「東京小説」でもある。リアルな東京ガイドであり、抜群に面白い小説だ。

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東京の都心部を歩いていると、とにかく坂が多い。都心部は武蔵野台地が作るスリバチ地形の宝庫だからだ。近年、注目を集める高低差地形だけでなく、古道や石仏、かつての川跡、水路跡の情報、見どころが満載。国内初の凸凹地図帳を持って、実際に街を歩いてみよう。