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日本人の心に住み続ける異形の存在。「鬼」の姿に迫る本
古来から日本人の心の中に存在した鬼。民話や童話だけでなく、現代ホラー小説にも登場し、今なお存在感を放ち続けています。節分などで誰もが知る妖怪としての姿のほか、何かに打ち込む姿を表現した「〇〇の鬼」、人が嫉妬や怒りによって「鬼になる」など、比喩としても多用されています。鬼のさまざまな姿に迫る小説やコミックを紹介します。
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妖怪といえば、京極夏彦!妖怪の大家が描き出した鬼の姿は、戦後という暗い社会に根差していました。「百鬼夜行シリーズ」のスピンオフとして発表された本作は、本編と同じく戦後の東京が舞台。「昭和の辻斬り事件」と名づけられた連続殺人事件を通して、鬼という言葉に秘められた社会の暗部に鋭く迫ります。
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鬼というと無骨なイメージですが、繊細かつ耽美を旨とするBL界にも鬼を描いたものが存在します。本書は、吉原を舞台に元刀匠の美貌の男娼・紫乃と彼の初恋の人・ミハイル、そして持つ者を鬼の姿に変える妖刀が織りなす絢爛たる和風ファンタジー。世間のイメージとはかけ離れた、悲しく美しい鬼を妖艶に描き出します。
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